ミル、痛恨の1周目リタイア。代役参戦エスパルガロ「高速コーナーで苦戦」/第10戦オランダGP 6月28日、2025年MotoGP第10戦オランダGP MotoGPクラスのスプリントがTT・サーキット・アッセンで行われ、ホンダHRCカストロールのアレイシ・エスパルガロは18位、ジョアン・ミルはリタイアで終えている。
ミルはFP2で17番手タイムを記録して予選Q1に臨み、最初の走行ではQ2進出圏内となる2番手タイムを記録した。2回目の走行でセクター3までは全体ベストタイムをマークしたが、セクター4で失速。結果は1分31秒561で3番手となり、わずか0.004秒差でQ2進出を逃した。
13番グリッドから挑んだ午後のスプリントでは、1コーナーで10番手のマシンに並びかける好スタートを切ったミルだったが、その先の3コーナーで転倒。そのままレースをリタイアした。
エスパルガロはFP2で20番手、予選総合21番手で午前の走行を終えた。スプリントレースの1周目では、前方を走る2台のマシンがコースアウトして混乱が生じた隙に、さらに2台をオーバーテイク。しかしその後はポジションを守り切れず19番手に下がり、他車のリタイアもあって18位でフィニッシュした。
また、予選をQ2から戦ったヨハン・ザルコ(カストロール・ホンダLCR)は予選12番手、スプリントで11位を獲得。ソムキャット・チャントラ(イデミツ・ホンダLCR)は予選を22番手で終え、スプリントは19位でフィニッシュした。
ジョアン・ミル(予選:13番手、スプリント:リタイア)
「いつものようにスタートで少し混乱があり、3コーナーでラインを開けて避けようとしたところ、路面が汚れたラインに入って転倒してしまった。スプリントに関してはこれ以上言うことはないよ」
「予選では良い進歩を遂げることができたので、これに目を向けるべきだろう。ラップタイムは良好で、Q2を僅差で逃してしまったのは残念だ。MotoGPではすべてが非常に接戦なので、できることはそう多くはない」
「これらのポジティブな点に焦点を当て、将来に向けて努力を続け、アッセンやムジェロのような、僕たちには不向きなサーキットでより強くなれるよう、努力を続けていく必要があると思う」
アレイシ・エスパルガロ(予選:21番手、スプリント:18位)
「まず最初に、ルカの周りには素晴らしいチームがいて、本当に競争力があり、僕自身も彼らのためにもっと速く走りたかったと伝えたい」
「コンディションを考えると、楽な週末ではなかった。気温のせいでフロントのハードタイヤが使えず、ソフトタイヤではここで必要な高速コーナーを攻めることができない。チームと協議した結果、明日に向けていくつか変更点を試し、フィーリングを改善できるかどうか試してみることにした。ここでは高速コーナーが最も重要で、僕たちが最も苦戦しているのはそこだからね」
[オートスポーツweb 2025年06月29日]