元モーニング娘。の初期メンバーでタレントの石黒彩さん(47)が、5月18日に自身のインスタグラムを更新。夫でLUNA SEAのドラマーの真矢さん(55)と結婚25周年記念のウエディングフォトを公開した。沖縄の海をバックにした美しいドレス姿に、ファンからは祝福の声が相次いでいる。石黒さんは、このウエディングフォトは長年の“念願”だったと、こう語る。
「私たち、2000年に婚姻届を出して結婚したのですが、そのときは、式を挙げられなかったんです。予約した式場に(メディアからの)問い合わせが殺到して、キャンセルせざるを得ず……。お世話になった方々を呼んで披露宴だけさせてもらいました。三人目が生まれてからは出雲大社で式を挙げたんですが、その時は和装で。やっぱりドレスを着た写真が撮りたくて、結婚25周年のお祝いと誕生日祝いに、旅行と沖縄でのウエディングフォトをプレゼントしてもらいました」(石黒彩さん、以下同)
石黒さんは2000年の1月にモーニング娘。を卒業。ロックバンド「LUNA SEA」のドラム・真矢さんと結婚したのは翌年、2000年5月のことだ。卒業からわずか5か月での“電撃結婚”だったが、当時は双方が人気絶頂期のグループ。真矢さんとはどのように知り合い、仲を深めていったのだろうか。その馴れ初めを今回、本誌に語ってくれた。
■デビュー前に不思議な縁を感じていた
「中学の時からインディーズバンドのライブを見に行っていたのですが、高校に入って同じバンド好きの友達ができたことが、LUNA SEAを知った最初のきっかけです。その友人がLUNA SEAの大ファンで『彩は絶対気にいると思うから見てほしい!』と写真集のボックスを持ってきてくれました。メンバーごとに分かれている5冊組みのボックスだったんですが、たまたま1冊、シュッと手に取ったのが真矢くんだったんですよ」
|
|
自身もデビュー前にも関わらず、不思議な縁を感じていたという。
「その写真集を開いた1ページ目でピンときて、『私、この人と結婚する』って言ったんです。友達は『ウケる』って言ってたけど(笑)。本当になりましたね。その日からどっぷりハマりました。ライブも見に行くようになって真矢くんのコスプレをしたり、LUNA SEAのコピーバンドもやったり……」
そうしてLUNA SEAを好きになる中、1998年の1月、石黒さんは19歳でモーニング娘。のメンバーとしてデビューを果たす。人気は瞬く間にうなぎ上りになり、ついに、憧れの「LUNA SEA」と同じ現場に。
「デビュー年の年末に『NHK紅白歌合戦』に初出場したんですけど、出演者の中にLUNA SEAがいたんです! でも、うちの会社はものすごく厳しくて、芸能人に自分から話しかけること自体禁止だったんです。話しかけられたらある程度は返してもいいけど、こちらからはダメ。もちろん連絡先の交換も禁止です」
「大ファンな訳ですから本当は話しかけたかったんじゃないですか?」と記者が質問すると……
|
|
「いや、無理です。自分からとか絶対ないです。緊張して吐きそうでしたよ。全員登場のオープニングのリハーサルで『うわ!すごっ!』と思って遠目で見てました」
■真矢さんと初めての食事は、スタッフと三人で
「それからも、本当に(ファンとして)好きすぎて、テレビ番組でLUNA SEAのCDを紹介したり、自分のライブ前にLUNA SEA聴くのがルーティンでした。そんな中、ラジオ番組でご一緒した方に『真矢さんのことが大好きなんです』という話をしたら、その方が、真矢くんと友達だったんです。『紹介しようか』と言ってくださったのですが、『無理です無理です!!!』と……』
スキャンダルが出たら一大事。石黒さんは紹介の誘いを一度は断るが……。
「それでもその方がご好意で電話を繋いでくださり、『10秒後ぐらいに真矢さんから電話が鳴るから出て』と。そうしたら電話が来て、初めてお話しました。真矢くんからは、『もし今度よかったら食事とか行きませんか』と言われて。『ぜひお願いします。ありがとうございます』ってだけの電話です。本当に突然だったので」
|
|
それからも何度か音楽番組などの共演を経て、食事会が実現することに。しかし、モーニング娘。は恋愛禁止。「男性と一対一でご飯は食べられません」と伝えたうえで、真矢さんのスタッフと3人での会となった。
「3人での食事、そして初めて会ったのにも関わらず、真矢くんから『付き合わないか』、なんなら『結婚しよう』ぐらいのことを言われたんですね。私は大人の男性と付き合ったことがなかったので、『この人って毎回こういうこと言って女の子を落としてるのかな?』と思ってしまったのですが、実は向こうも何か感じるものがあったらしく、びっくりですよね!
ファンとしては大好きでしたけど、その人のことを知らないのに付き合ったり結婚したりできないじゃないですか。それでも、『この人をもっと知りたい』という思いで『おうちに遊びに行きたい』と言ったんですよ」
そうして今度は真矢さんの家に行くも、仲を深めるのは容易ではなかったという。
「私が『お邪魔しま〜す』と言ってすぐに『ピンポーン』と呼び鈴がなったのを覚えています。そして記者が『今、お家に上がられましたよね?』って。私まだ(ソファに)お尻がついてないぐらいの時でしたよ(笑)。だからろくに話もせず、部屋に入って30分ぐらいで裏口から出ました。でも、すぐに新聞の一面になってしまい、事務所からは『もう2度と会うな』と叱られました……」
人気絶頂の中で、ほかの芸能人と交流するのはやはり難しかったようだ。だが、2人の結婚のニュースは突然訪れる。
■モー娘。卒業後、一緒に住む中で絆を深める
石黒彩さんはパタンナーを目指し、服飾関係の専門学校に進学をするため、2000年1月7日にモーニング娘。を卒業した。やがて、2000年5月に真矢さんと結婚する。この5カ月間の間に、いったい何が起こったのか。
「初めて家に遊びに行ったときから、全然会ってなかったです。ただ、グループを辞めて改めて家に遊びに行ったときに、そのまま住んじゃったんです。結果1カ月ぐらいかな?その後は進学準備で実家(北海道)に帰りました」
実は、会っていない間にも、電話などで連絡を続けていたそう。毎日生活を共にする中で、石黒さんなりに、真矢さんの人となりが分かっていったようだ。
「辞める話を切り出したくらいに『結婚しよう』と言ってくれましたが、一度断りました。24時間一緒にいてみないと相手のことが分からないし、きちんと付き合ってないし……。それに、まだ若くて『結婚』という肩書きにも興味がなかったので、事実婚でいいじゃないかと思ってました。でも、一緒に住んでたときに『この人となら大丈夫かも』と思えるようになって……」
そして、実家に帰っていたときに体調を崩して病院に行ったところ、長女の妊娠が発覚。
「改めて『結婚しよう』と言ってくれました。私があまり結婚に興味がなかったのですが……。『2人で添い遂げたいのもあるけれど、彩の考える事実婚では子どもが学校に行く時に困るかもしれない。将来のことも見据えて婚姻届けを出そう』と納得するまで話してくれました。長女が私のお腹に来てくれなかったら、あの年齢での結婚はなかったかもと思うと、本当に最高のタイミングで来てくれたなと。今考えると幸せな運命だなと思います」
高校生の時の勘に導かれるように、真矢さんに引き寄せられていった石黒さん。今では3人の子供を持つ、芸能界きってのおしどり夫婦に、こんなストーリーがあったとは驚きだ。
(取材・文:インタビューマン山下)
【後編】「泣きながらベビーカーを押したことも」石黒彩 結婚25年の子育て苦難と夫・真矢の“何も言わない”支えへ続く
動画・画像が表示されない場合はこちら
|
|
|
|
Copyright(C) 2025 Kobunsha Co., Ltd. All Rights Reserved. 記事・写真の無断転載を禁じます。
掲載情報の著作権は提供元企業に帰属します。