2025年F1第11戦オーストリアGP 角田裕毅(レッドブル) 2025年6月29日、F1は、F1オーストリアGPのプロモーター『Projekt Spielberg GmbH & Co KG』とグランプリの開催契約を延長したことを発表した。今回の契約により、F1オーストリアGPは2041年まで開催されることになる。
オーストリアGPは1964年に初めて開催され、これまで37回行われてきた。1970年からはシュピールベルグのレッドブルリンク(当時の名前はエステルライヒリンク)で開催を続けているが、2004年に一度カレンダーから姿を消した。しかし2010年にレッドブルの共同創設者である故ディートリッヒ・マテシッツが投資をしてサーキットを再建し、2014年に再びカレンダーに復活した。
現役のF1ドライバーでは、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)、ルイス・ハミルトン(フェラーリ)、シャルル・ルクレール(フェラーリ)、ジョージ・ラッセル(メルセデス)がレッドブルリンクで優勝を経験しており、なかでもフェルスタッペンは2021年のシュタイアーマルクGPを含めて5度の優勝を飾っている。
F1のCEOを務めるステファノ・ドメニカリは、次のようにコメントした。
「オーストリアは長い間、F1にとって信じられないほど特別なレースだった。だからこのスポーツの歴史に深く根ざしたグランプリの長期的な未来を確保できたことは素晴らしいことだ」
「ディートリッヒ・マテシッツのビジョンと情熱がこのレースに投資と関心を与え、F1カレンダーの素晴らしいイベントとして復活した」
「毎年、この素晴らしいシュタイアーマウンテンに戻ってくることはひとつのハイライトであり、ドライバー、チーム、そしてファンの素晴らしい感情を呼び起こし、他にはない雰囲気を作り出している」
「マーク・マテシッツ(編注:ディートリッヒ・マテシッツの息子)、トーマス・ユベラル(レッドブルリンクのゼネラルマネージャー)とそのチームの揺るぎない献身、そしてオーストリアの素晴らしいファンの熱意と忠誠心がこの象徴的なレースを盛り上げ続けていることに心から感謝したい」
ディートリッヒ・マテシッツの息子であるマーク・マテシッツは、今回の契約延長について、この地域の人々のためにも誇りに思うと語った。
「F1が今後数年にわたってレッドブルリンクで開催されることを嬉しく思っている。何よりもこの地域の人々のために、父の遺志を継ぎ、シュタイアーマルク州とレッドブルリンクでモーターレースの豊かな歴史を維持することを誇りに思う」
「オーストリアとF1との密接な関係は、我々の長期的パートナーシップにとって素晴らしい基盤だ。ともに協力し、我々はこのサクセスストーリーを今後も長く続けていくつもりだ」
https://twitter.com/F1/status/1939232383703883933
[オートスポーツweb 2025年06月29日]