インタビューに答える自民党の森山裕幹事長=26日午前、東京・永田町の同党本部 自民党の森山裕幹事長は26日、インタビューに応じ、テーマごとに野党に協力を求める「部分連合」は調整に時間を要するとして、7月の参院選後に政権運営の在り方を検証する考えを示した。
―参院選をどう位置付けるか。
先行きの見えない時代だからこそ、正直な政治をしなければならない。将来に責任を持った政策を貫くことが大事だ。将来世代につけを回すのか、未来を見据えた今をしっかりつくるのか。これが今回の選挙の大きなポイントだ。
―訴えたいことは。
国内総生産(GDP)1000兆円、国民所得5割増しを目指し、強い経済をつくっていくことが大事だ。その間、足元の物価高にしっかり対応することも大事だ。国民への給付によって暮らしを下支えしていきたい。消費税減税は所得の低い方に恩恵が薄く、高所得者ほど恩恵が大きい。会計システムの改修も必要になり、秋の臨時国会で減税を決めても実施は再来年の4月ごろになってしまう。今、困っている人には、われわれが行おうとしている方法(給付)が一番いい。
―参院選の目標として非改選を含めた与党過半数議席の確保を掲げている。
そうだ。相当頑張らないといけない。
―石破政権の評価は。
衆院で少数与党という中で政権を運営してきた。テーマごとにそれぞれの会派と協議し、年度内に予算成立を図ることができた。一つ一つ結論を出し、国民に責任を果たせたのではないか。
―企業・団体献金見直しは先送りとなった。
政党が自分たちのことを決めることには限界がある。(国会への設置が決まった)第三者機関で協議してもらい、それに基づいて各政党で議論し、結論を出していくのも一つの方法ではないか。
―参院選後の連立枠組み拡大はあり得るか。
各会派の意見を聴いて政治を進めることは大事だ。ただ、調整に時間がかかる。ずっと続けていけるかどうかは検証してみなければいけない。
―内閣改造・党役員人事のタイミングは。
参院選前は誰が考えても無理なのではないかと思うが、その後は石破茂首相の判断だ。

インタビューに答える自民党の森山裕幹事長=26日午前、東京・永田町の同党本部