特別儀仗(ぎじょう)隊の栄誉礼を受ける石破茂首相(左から3人目)。左端は中谷元防衛相=30日午前、防衛省 石破茂首相は30日、防衛省で開かれた自衛隊指揮官幹部会同で訓示した。中国、北朝鮮、ロシア、イスラエル、イランなどの動きに触れながら、「わが国を取り巻く安全保障環境は一層厳しく、複雑なものとなった。防衛力の抜本的強化は今後も着実に進めていくことが必要だ」と語った。
首相はロシアのウクライナ侵攻を例に挙げ、「技術が進歩し、戦い方は絶えず変化、進化している」と指摘。陸海空3自衛隊を一元的に指揮する統合作戦司令部が3月に発足したことを踏まえ、「今後いかにして実効的な防衛力を構築するか、絶えず考えてほしい」と訴えた。

自衛隊指揮官幹部会同で訓示する石破茂首相=30日午前、防衛省