両者それぞれがクラッシュ避けて後退「芝生に行くしかなかった」とクアルタラロ/第10戦オランダGP

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2025年06月30日 14:20  AUTOSPORT web

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ファビオ・クアルタラロ、アレックス・リンス(モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム)/2025MotoGP第10戦オランダGP 決勝
 6月22日、2025年MotoGP第10戦オランダGP MotoGPクラスの決勝レースがTT・サーキット・アッセンで行われ、モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチームのファビオ・クアルタラロは10位、アレックス・リンスは13位でフィニッシュした。

 予選日から一夜明け、オランダGPの決勝レースでは、2025年7月1日にヤマハ発動機の創立70周年を迎えることを記念し、1999年スーパーバイク世界選手権のYZF-R7をモチーフとした特別カラーが施された。さらにライディングギアは1999年に同機を駆った芳賀紀行のものからインスピレーションを得たデザインとなっている。

 ポールポジションのクアルタラロは、スタートで4番手に後退。序盤からレースペースが上がらず次々と先行を許すと、目の前でフェルミン・アルデグエル(BK8グレシーニ・レーシングMotoGP)がクラッシュした際にコース外へ避けたことでさらに13番手まで下げることになる。

 レース後半は中団での戦いとなるも、ラップタイムは周りより少し良く、残り4周で10番手までポジションを上げる。終盤には、0.2秒先を走るエネア・バスティアニーニ(レッドブルKTMテック3)に迫るもわずか0.056秒届かず10位でチェッカーを受けた。

 18番手と後方からスタートしたリンスは、1周目の混乱に巻き込まれて、一時最後尾に後退してしまう。しかし、前半に上位ライダーの転倒が相次いだこともあり、入賞圏内の14番手でレースを折り返す。

1台抜いて13番手で終盤に入ると、ヨハン・ザルコ(カストロール・ホンダLCR)をバトルを展開する。最終周のフィニッシュラインまでもつれ込んだこの戦いは、リンスが0.007秒差で敗れ、13位フィニッシュとなった。

 ファクトリーチームと同じく70周年カラーに身を包んだプリマ・プラマック・ヤマハMotoGPは、ジャック・ミラーは14位入賞。ミゲール・オリベイラはリタイアで終えている。


ファビオ・クアルタラロ(決勝:10位)

「スタートは良くも悪くもなかった。ただ、他のライダーたちのスタートがすごく良かったんだ。最初の数周は本当に厳しかったよ。まったくグリップがなくて、何かが足りない感じだった」

「フェルミン(・アルデグエル)が前方で転倒したとき、僕はコース外に飛び出してしまい、8〜9秒のロスをしてしまった。危なかったよ。ああいう状況ではどうすればいいのか分からないからね。走り続けたいけど、フェルミンとそのバイクがこっちに向かってきたから、スロットルを開けて芝生の方に出るしかなかったんだ」

「その後、他のライダーの後ろについたときは、オーバーテイクがすごく難しかった。今日のレース、特に後半に関してはもし前に誰もいなかったらもっと速く走れたと思うよ」


アレックス・リンス(決勝:13位)

「タフなレースだった。これ以上のことはできなかったよ。5コーナーで、他のライダーと接触したオリベイラを避けようとして大きくバランスを崩したんだ。そこからポジションを取り戻そうと、ギャップを詰めようと頑張って、14位か15位あたりまで上げることができたよ」

「バトルもして、いくつかオーバーテイクもできたね。でも、オープニングラップのアクシデントがなかったとしても、今日のレースは難しかったと思う。どんな問題かは分かっているから、改善するために取り組んでいく必要がある。僕たちとしては、コース上で全力を尽くだけだよ」

[オートスポーツweb 2025年06月30日]

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