
7月スタートの明日1日は猛暑日が続出。特に、関東甲信や東海、近畿の内陸で気温が上昇。最高気温が37℃と体温並みの危険な暑さになる所も。今年は6月から記録的な暑さになっているが、この先も暑さが長く続く。熱中症に厳重警戒を。関東甲信〜東北の梅雨明けは秒読み。
7月は猛暑日が続出でスタート 体温を超えるような危険な暑さの所も
6月最終日の今日30日は、強い日差しで気温がグングンと上がり、猛暑日(最高気温が35℃以上)地点が続出しました。全国で1番高くなった所は京都府福知山の37.8℃でした。午後4時までの猛暑日地点数は118と、今年最多になりました。東京都心でも最高気温が33.2℃になり、6月に入って13回目の真夏日になりました。梅雨明け前にも関わらず、6月の真夏日(最高気温が30℃以上)日数をさらに更新しました(1875年の統計開始)。
7月スタートの明日1日も猛暑日が続出し、今季最多になる可能性があります。特に、関東甲信や東海、近畿の内陸で猛暑日になる所が多く、最高気温は36℃と体温並みの危険な暑さになる所もありそうです。今日より湿度が高くなり、熱中症にかかるリスクが高まります。水分はノドが渇く前にとり、汗をたくさんかいたら塩分適度にとりましょう。外で長い時間、作業される方は、こまめに涼しい所で休憩をとることも必要です。無理のないよう、お願いいたします。
熱中症の応急処置のポイント
熱中症は、できるだけ予防したいものですが、万が一、症状が疑われる場合は、次のような応急処置が必要です。
まずは涼しい場所へ移動しましょう。冷房の効いた部屋や屋外では風通しのよい日陰で、できるだけ早く体を冷やしてください。
衣服を緩めて、体から熱を逃がしましょう。体温を下げるためには、冷やした水のペットボトルや氷枕などを使って、両側の首筋や、わきの下、足の付け根を冷やすと効果的に体温を下げることができます。
水分と塩分を補給しましょう。冷たい水を自分で持って飲んでもらうと、体にこもった熱を奪うだけでなく、水分補給もできます。また、経口補水液やスポーツドリンクを飲めば、汗で失われた塩分も適切に補えます。
ただ、吐き気を訴えたり、意識がなかったりするなど自分で水分を摂ることができない場合は、口から水分を補給するのは禁物です。すぐに病院へ運んでください。
東海・関東甲信・北陸・東北の梅雨明けは秒読みか
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明日7月1日〜3日(木)は晴れる所が多いですが、上空には冷たい空気が流れ込むため、午後は大気の状態が不安定になります。あちらこちらで、にわか雨や雷雨があるでしょう。関東甲信や東海では、局地的には滝のような非常に激しい雨が降りそうです。関東甲信では大雨になる所もあるため、土砂災害や低い土地の浸水、川の増水に注意、警戒してください。
4日(金)以降は、北陸や関東甲信から九州、沖縄では晴れの天気が続くでしょう。このタイミングで、北陸や関東甲信、東海では「梅雨明け」になりそうです。平年よりかなり早い梅雨明けでしょう。この先は少雨になることも予想されるため、水不足が懸念されています。今のうちから節水を心がけるなど対策をとってください。
東北は7日(月)まで梅雨空が続くでしょう。
体にこたえる暑さが続く 夜間の熱中症にも注意
東北では7日(月)以降は晴れの天気が続き、このタイミングで「梅雨明け」になりそうです。
最高気温は13日(日)にかけても、関東や東海、近畿を中心に35℃以上の猛暑日になる日が多く、体にこたえる暑さが続きます。最高気温が37℃〜38℃と体温を超える暑さになる所もあるでしょう。
外での運動は危険です。できるだけ暑さは避け、少しの外出でも帽子や日傘などで、熱中症対策をとりましょう。長く続く暑さで体調を崩さないよう、十分お気をつけください。
夜間の気温も下がりにくく、寝苦しい夜が続きます。最低気温でも27℃寝ている間もエアコンはできる限りつけっぱなしにし、命を守る行動をとりましょう。