上野樹里主演『亀は意外と速く泳ぐ』デジタルリマスター版8月8日より公開

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2025年07月02日 12:11  cinemacafe.net

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『亀は意外と速く泳ぐ』デジタルリマスター版
上野樹里が主演した三木聡監督作『亀は意外と速く泳ぐ』が、デジタルリマスター版として8月8日(金)より全国順次公開されることが分かった。

本作は、2005年に公開され、独特なゆるいテンポとオフビートな笑いで“脱力系”映画として人気を博した。主人公の平凡な主婦スズメ(上野樹里)がスパイ活動を始めるというユニークなストーリーで、視点を変えることで日常が非日常になる様を描く。

キャストには、蒼井優、岩松了、ふせえり、松重豊、要潤などが名を連ね、個性豊かなキャラクターたちが織りなすシュールでユーモラスな物語が繰り広げられる。

またこの度、公開当時のビジュアルを襲踏した、リバイバル版のポスタービジュアルが完成。レトロな衣装を身にまとったスズメを中心に、まるで不思議な国に迷い込んだかのような、鮮やかでポップな家具と渦巻で世界観を表現している。

三木監督は、「妙な監督の妙な現場に放り込まれて、戸惑いつつも素敵なお芝居をしてくれました」と主演の上野樹里との撮影をふり返っている。

主演を務めた上野は、「当時まだ10代の私は何も分からず演じた記憶があります。20年経っての再公開とのことで見返しましたが、今見ても正解が分かりません」としながら、「不思議でかわいい映画です」と本作の独特な世界観について述べた。

コメント全文
三木聡(監督・脚本)
初公開は2005年と言うから、もう20年もの年月が通り過ぎている。
主演の上野さんも撮影当時は恐らく19歳、妙な監督の妙な現場に放り込まれて、戸惑いつつも素敵なお芝居をしてくれました。
同じ日、同じ時間、同じ病院で生まれた二人の奇妙な物語。
あの当時、テアトル新宿のスクリーンで御覧頂いた人達(イ・ビョンホンさん、新宿のタイガーマスクさん…ほか)皆さんの20年はどんな感じでした?そして、今回初めて御覧になる皆さんはどんな風に思われるのでしょうか?20年近くを経てまた、スクリーンに登場する本作は幸せな作品だと思う次第……なんちて。


上野樹里(片倉スズメ役)
当時まだ10代の私は何も分からず演じた記憶があります。
20年経っての再公開とのことで見返しましたが、今見ても正解が分かりません。
いや、分かる人には分かるんでしょうね。
でも分からないからこそ魅力的なのかも。
不思議でかわいい映画です。
三木監督が現場でゲラゲラ笑ってたから、
そんなふうに仕事ができたら幸せだなぁと
今になって思います。


岩松了(クギタニシズオ役)
三木監督のこの愛らしい作品!祝、20年ぶりの公開!
全編に初々しさが溢れてますね。初めて出来上がりの映画を観た時、
〈スパイ募集〉の貼り紙をスズメはこんな風に見つけるんだ!
と嬉しい気持ちになった記憶があります。


ふせえり(クギタニエツコ役)
20年ぶりに、この作品を、上映出来るなんて、嬉しいです。
タイトルの亀って、意外と速いんだ。そうなんだ。そんな亀の事なんて、考えた事なかったし‥。でも、つまらない日常でも、亀、速いって分かったら、ちょっと、人生、面白くなるかもね。当時、そんな気持ちで、撮影に参加した事を思い出します。
それから、何年か後に、別の作品で、韓国の俳優と共演した時、彼の通訳(韓国人)の方から、「亀速」が韓国で上映されたと聞きました。
「面白かった。スパイがリアルで」
え?スパイがリアル?そこ?
「韓国では、スパイが身近にいる」って。商店のおじさん、おばさん夫婦が、ある日、突然居なくなる。「あー、あの夫婦、スパイだったんだって噂します。だから、あの映画の感じなんです。笑いました。普通すぎて。」との感想。
ほーほー。国が違うと、そういう見方もあるんだ。
やっぱ、亀、面白いな。


『亀は意外と速く泳ぐ』デジタルリマスター版は8月8日(金)よりテアトル新宿ほか全国にて順次公開。




(シネマカフェ編集部)

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