13年ぶり『ミツビシ・グランディス』が復活。HEVとMHEVの2本立て、欧州で年内発売へ

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2025年07月02日 12:30  AUTOSPORT web

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2025年7月2日に発表された新型ミツビシ・グランディス
 7月2日、ミツビシ・モーターズ・ヨーロッパ・ビー・ブイは、欧州市場向けの新型コンパクトSUV『GRANDIS(グランディス)』を2025年内に販売すると発表した。

 ヨーロッパでは2012年の販売終了以来、13年ぶりに復活を果たす新型『ミツビシ・グランディス』。このクルマは、同じくヨーロッパで販売されているコンパクトハッチバック『コルト』や2023年に販売開始となったコンパクトSUV『ASX』と同様に、アライアンスパートナーであるルノーからOEM供給を受ける、“CMF-Bプラットフォーム”を採用したコンパクトSUVだ。

 ラテン語で「大きい」「雄大な」という意味に由来する車名が与えられた新型モデルは、広々とした室内空間と堂々とした力強いエクステリアデザインが特長。そのフロントマスクにはミツビシのアイデンティティである“ダイナミックシールド”が採用され、リヤには六角形のモチーフが、力強さとミツビシのDNAを表現する“スカルプチュアル・ヘキサゴン”が用いられる。

 また、脚元には新設計の19インチアルミホイールが数着され、大胆かつプレミアムな印象を強調している。

 インテリアは利便性と積載性に重点が置かれ、リヤシートは160mmの前後スライド機能を備える。ラゲッジスペースの積載容量は434リットルで、シートアレンジよって最大1455リットルまで拡大可能だ。テールゲートには両手が塞がっていても開閉できるハンズフリー機能付きテールゲートが採用された。

 また、車内ではパノラマガラスルーフが開放的かつ快適な室内空間を実現する。このガラスルーフには調光機能が備わっており、スイッチ操作で全面透過や全面調光に加え、フロント透過/リヤ調光、フロント調光/リヤ透過と数パターンの調整ができるのが特長だ。

 ダッシュボードには縦型の10.4インチスマートフォン連携ディスプレイオーディオが備わり、Google搭載車として先進的なコネクティッドサービスが提供される。もちろんAndroid Autoに加え、Apple CarPlayが利用できる。いずれもワイヤレスで接続可能だ。

 パワートレインは、1.3リッター直噴ガソリンターボエンジンを搭載するマイルドハイブリッドEV(MHEV)と、1.8リッター4気筒ガソリンエンジンに駆動用と発電用のふたつのモーターを組み合わせたハイブリッドEV(HEV)の2種類が用意され、前車では6速マニュアルと、7速デュアルクラッチオートマチック(7DCT)を選択できる。一方の後車は1.4kWhの駆動用リチウムイオンバッテリーを搭載し、モーターのみで走行するEVモードのほか、モーターとエンジンの出力を活かしたハイブリッドモード、減速時に駆動用バッテリーに蓄電する回生モードの計3つのモードが走行状況に応じて自動で選択される。モーターによるEV走行は手動選択も可能だ。

 三菱自動車の中村達夫代表執行役副社長は、新型グランディスの発表に際し次のように述べ、2025年内の新型EV投入を予告している。

「2024年度の『アウトランダーPHEV』に続き、三菱自動車のダイナミックシールドデザインを採用した新型『グランディス』を欧州市場に投入することで、当社のラインアップを強化します」

「また、電気自動車『エクリプスクロス』を同時期に投入する計画であり、HEV、PHEV、BEVと豊富な電動車を揃え、多様なお客様のニーズにお応えしていきます」

 ミツビシの新型コンパクトSUV『グランディス』の生産は、スペインのルノー社バリャドリード工場で行われる。

[オートスポーツweb 2025年07月02日]

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