来日した韓流スター、ビール2杯飲んでそのまま寝落ち…起きた瞬間に「心拍数があがった理由」

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2025年07月04日 09:20  女子SPA!

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 韓国国内で256万人を動員するスマッシュヒットを記録した映画『脱走』が、日本でも公開がスタートして注目を集めている。2025年を代表する韓国のトップスターであるイ・ジェフン、ク・ギョファンといった俳優たちが揃い、壮絶かつエモーショナルな対決劇を繰り広げる。

 脱北がテーマとなる映画で、軍事境界線を警備している北朝鮮の部隊にスポットが当てられる。兵役間近の北朝鮮の軍曹ギュナム(イ・ジェフン)が、自由を求め韓国への脱走を計画していたが、もう1人の仲間と共に運悪く警備兵に見つかり逮捕される。だがギュナムの幼馴染で、上官のヒョンサン(ク・ギョファン)の采配により、仲間を捕えた英雄に仕立てられてしまい、一人だけ解放される。自由もない、夢もない、他人の決めた運命から一歩も抜け出せない人生に嫌気がさしたギュナムは、敵役のヒョンサンの目を盗み、再び軍事境界線を目指して決死の脱走を試みる!

 ドラマ『D.P.―脱走兵追跡官―』シリーズや、Netflixオリジナルドラマ『寄生獣 −ザ・グレイ−』といった人気ドラマへの出演のほか、映画『モガディシュ 脱出までの14日間』、映画『新感染半島 ファイナル・ステージ』などの銀幕でも才能を発揮する俳優・ク・ギョファンが、先日映画のプロモーションで来日を果たした。映画監督としても活躍し、韓国でも多彩なオーラを放つク・ギョファンに向けて、演じた個性強めのキャラクターのほか、普段のリフレッシュ方法などを聞いてみた。

◆好きな人と初デートした時のような気持ちになれた

――インタビュー前夜に、ジャパンプレミアイベントに参加されていましたね。今一度心境を振り返っていただけませんか? 緊張されましたか??

ク・ギョファンさん(以下、ク・ギョファン):私は好きな人と会うと、すごく緊張してしまうんです(笑)。昨日のイベントは、好きな人と初デートした時のような気持ちになりました。気分の良い緊張を体感できましたよ。私は面白い人です(笑)。どんどん質問してくださいね!

――面白い方は大好きです! 演じられたキャラクターは、かなり強い個性を放っています。演じた上での印象、韓国での観客の反応を教えていただけないでしょうか?

ク・ギョファン:私が演じたリ・ヒョンサンは、北朝鮮の将校の地位についています。イ・ジェフンさんが演じた主人公・ギュナムが、軍から脱走したと聞いて追い詰めていくキャラクターです。

役を演じる上で感じたのは、追跡者という立場にもかかわらず、実はヒョンサンも“脱走”を試みているんです。というのも彼は、内面からの“脱走”を図っていたんですよ。最終的には、自分の内面からの“脱走”に成功しているので、ハッピーエンドを遂げているんです。そういう人物だと思いながら、個性の強いキャラクターを演じました。

また映画というのは、世界共通の映像言語だなと感じています。韓国でも、非常に強い個性を放っているキャラクターというレビューが多かったですよ。

◆共演者イ・ジェフンの魅力とは?

――作品をビシッと締める、緊張感を与えてくれた存在だと思います。洋画でいうヴィランという立ち位置ですが、演技する前に準備されたこと、ご自身と共通する部分はありますか?

ク・ギョファン:私との共通点は、靴のサイズが同じで声も同じです(笑)。私は、ユニークですよね(笑)。真剣にお話しますね。

私も何かの作業をしていたり、演技をしていたり、映画作りをしていると、どうしても立ち止まってしまう時があるんですね。精神的にも肉体的にも、ちょっと立ち止まる瞬間が、誰しもあると思います。この映画の中のヒョンサンも、そういう状況だったと思うんです。ただそれを克服して、さらに夢を求めて進んでいったと思います。その点は、共通する部分だと感じています。

これは、普遍的なことかもしれませんが、どうしても物事を進めていくと、平坦な道だけではないはずです。物事というのは、ストレートに行き過ぎてサクサク進むときがあったら、ちょっと疑った方がいいかもしれないですね。もしかしたら、失敗の方角に進んでいるかもしれませんよ。そういった部分が、ヒョンサンと私が同じ気持ちだったかもしれませんね。

――共に来日されて、7月4日に誕生日を迎えるイ・ジェフンさんですが、ステキな一面を教えてくれませんか?

ク・ギョファン:イ・ジェフンさんは、劇場と映画館を愛していますね。私も同じように、映画館が大好きです。
 
彼は、流れる水のように演技をしているんですよ。相手の演技もしっかり受け止めながら、リアクションを見せてくれるので、お互いに演技をしているというよりも、楽しくチェスをしているような気持ちになれます。

◆ジャパンプレミアは“本当に緊張した”

――緊張感が溢れる映画作品ですが、最近ドキッとしたことや、心拍数があがる瞬間はありますか?

ク・ギョファン:最近というか、まさに今日あったんですよ。アラームをかけずに寝ていたんですけど、起きてみたら何時だか分からなくて。ちょっと驚きながらも、時計を見たら朝の5時でした…。

昨日のジャパンプレミアですが、本当に緊張したんです。ホテルに戻ってからは、、ビールを2杯飲んだんですよ。ビールを飲んだ後は、電池が切れるような状態になるじゃないですか? そのまま寝てしまい目を開けたら、どうしようと。寝坊したかもしれないと思って驚いたんですけど、幸い遅れてませんでした(笑)。

――なんと、最新エピソードですね! 仕事などで行き詰まった際の、リフレッシュ方法を教えていただけないでしょうか?

ク・ギョファン:何かに行き詰まった時には、私はこんな風に考えます。「これは行き詰まっているのではなく、一つの過程プロセス」だと思うようにしているんです。

私は、映像編集をする事が好きなのですが、3日間かけて一つのシーンを編集したんです。でも結局そのシーンを、使わない時もありますよね。そういった時には、「これは、使わないシーンだったということを知るための、過程だと」という風に置き換えて、決して行き詰まっているものではない。次に進むための要素の一つなんだと考える様にしています。

逆に全て上手くいっている時は、その時は疑います。『ドラゴンボール』に登場するサイヤ人たちも、苦境に直面してくたびに、どんどん成長していきますよね? ひとつの修行だと思いながら、困難に立ち向かっています。

――最後に映画『脱走』を気になっている方々に向けて、メッセージをお願い出来ますか?

ク・ギョファン:映画を通じて、日本の皆さんにお会いできることが出来て幸せです。たくさんの観客に会うことは、私の夢です。ぜひ映画館でお会いましょう!

【ク・ギョファン】
1982年12月生まれ。 製作から監督、脚本、演技まで全てをこなす多才なアーティストとして注目され、『監督!僕にもDVDをください!』(13)、『フライ・トゥ・ザ・スカイ』(15)など韓国インディーズ映画界で独自の地位を築いてきた。その実力がメジャー監督からも認められ、ヨン・サンホ監督の『新感染半島 ファイナル・ステージ』(20)、リュ・スンワン監督の『モガディシュ 脱出までの14日間』(21)にキャスティングされるなど、今最も多忙な俳優の一人にまで成長した。また「D.P.―脱走兵追跡官―」(21,23)シリーズや「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」(22)、Netflixオリジナルドラマ『寄生獣 −ザ・グレイ−』(24)の人気ドラマにも出演して、幅広い客層に人気を集めている。 映画『脱走』では、主人公・ギュナムに対し兄のような優しさと、軍人として容赦のない追跡者という両極端な性格を持つキャラクターを見事に演じている。

<取材/女子SPA!編集部>

【女子SPA!編集部】
大人女性のホンネに向き合う!をモットーに日々奮闘しています。メンバーはコチラ。X:@joshispa、Instagram:@joshispa

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