
■陸上・日本選手権1日目 女子800m予選(4日、東京・国立競技場)
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女子800m予選で、日本記録保持者の久保凛(17、東大阪敬愛高)が2分02秒56の全体トップで決勝進出を決めた。
昨年の日本選手権も制した久保が、2連覇へ向け予選に臨んだ。スタートから飛び出した久保は早々に先頭に立つ。そのまま400mを60秒で通過すると、一気に加速し後続を突き放し、スピードを落とすことなく1着でフィニッシュした。
レース後、久保は「1本目をしっかり走って決勝につなげるって考えていたので、1周目から先頭に立ってリズムよく通過して2周目はリラックスして落ち着いて終われた」とレースを振り返った。明日の決勝に向けては、「絶対に標準記録を切って東京世界陸上に出場するのを必ず達成して優勝して終わりたい」と意気込んだ。
久保は、5月3日の静岡国際で2分00秒28のセカンドベスト、31日に韓国で行われたアジア選手権では、シニア代表デビュー戦で2分00秒42をマークし銀メダルを獲得した。女子800m決勝は明日行われる。
■久保凛(くぼ・りん)
2008年1月20日生まれ、和歌山・串本町出身。潮岬中〜東大阪大学敬愛高。身長168.1cm。小学6年生までは、サッカークラブに所属し、中学から本格的に陸上競技を開始。3年時に全日本中学陸上女子800mで優勝。24年日本選手権女子800m決勝でも2分3秒13で初優勝。7月15日の関西学連・長距離記録会(奈良・橿原公苑陸上競技場)で1分59秒93の日本新記録をマーク。05年に杉森美保が記録した2分00秒45を上回り、19年ぶりの記録更新。日本女子初の2分切りを果たす。
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