【ラグビー】日本代表、本気のウェールズと5日に“ガチバトル”…結果次第でHC進退問題発展も

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2025年07月04日 20:52  日刊スポーツ

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ウェールズ戦の前日練習でエディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(左)は指示を送る(撮影・飯岡大暉)

ガチンコ勝負第1ラウンドの開幕だ。ラグビー日本代表(世界ランク13位)は5日、ウェールズ代表(同12位)と「リポビタンDチャレンジカップ2025」に臨む。4日は会場の福岡・ミクニワールドスタジアム北九州で前日練習。今季のテストマッチ初戦へ、集中力を高めた。


背水の陣だ。第2次エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC、65)政権1年目の昨季は、4勝7敗と苦戦した。今季はより結果を追い求める。12月に27年W杯オーストラリア大会の抽選会を控えており、同12位以内を確保すれば組み分けで有利に働く。12日に神戸で行われる2戦目とあわせ、12位との直接対決は順位を上げる絶好の機会。


過去1勝13敗の難敵との対戦に向け、SO李承信(24)は「チーム、日本ラグビーにとって大事になると選手たちも理解している。自分たちのラグビーをするだけ。余計なことは考えず、プランを遂行する」と宣言。ロックのワーナー・ディアンズ(23=ハリケーンズ)も「やってきた練習を、100%全力でやる」と意気込んだ。


一方のウェールズも苦しむ。23年10月のW杯フランス大会準々決勝から17連敗中。今年2月にウォーレン・ガットランド氏からマット・シェラット・ヘッドコーチへ監督変更。劇薬を投入したが、歯止めがきかない状態だ。


今回は“ガチメンバー”で来日した。ウェールズに加え、イングランド、スコットランド、アイルランドのトップ選手を集めて、4年に1度結成されるドリームチーム「全英・アイルランド代表ライオンズ」が同時期に活動中。前回21年は、ウェールズからは10人が選出されたが、今年は2人のみ。ウェールズ代表として活動が可能になった多くの主力が、日本との2連戦に挑むことになる。


さらに、ウェールズ協会は事前に、日本での宿泊場所や練習場所にも注文をつけている。日本同様に、白星への欲望をむき出しにしている。


かねて日本協会の岩渕健輔専務理事(49)は、ジョーンズHC体制について「1戦1戦が重要な一戦になると本人と話している」と明かしている。2連戦の結果次第では、指揮官の進退問題に発展する可能性もある。W杯まで残り約2年。初戦で勝利をがっちりつかみ、不安を吹き飛ばす。【飯岡大暉】

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