<日本ハム7−1楽天>◇4日◇エスコンフィールド
日本ハム新庄剛志監督(53)率いる海賊打線が“開幕戦”から火を噴いた。3回に打者一巡の4連打含む1四球5長短打で一気に5点を勝ち越し、連敗を3で止め2位に浮上した。3日ソフトバンク戦で今季3度目の3連敗で首位陥落も、試合後に新庄監督は「明日から開幕戦。第2章」と掲げ、19日ぶりの本拠地で早速打線が爆発した。日本ハムとゲーム差なしのオリックスも勝って首位キープ。ソフトバンクは西武に敗れ、1歩後退した。4ゲーム差に4チームの“混パ”が続く。
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「大航海は続く」をスローガンに掲げ戦う日本ハムの海賊打線は、勢いづいたら止められない。新庄監督は「やっとうちらしいつながりのある破壊力のある打線になってくれましたよ」。同点の3回1死一塁、まずは初回先頭打者弾の水谷が、左中間への適時二塁打を放ち勝ち越し。2死二塁でマルティネスも左中間への適時二塁打で続き3点目を奪うと、野村の中前適時打で4点目を加えた。
レイエスも中前打で2死一、二塁へとチャンスを広げ、とどめはこの日、1軍復帰の6番水野だ。中越えに豪快な2点適時二塁打を放ち2点を追加した。水野は「試合前に(伊藤)大海さんから『俺が投げる時によく打ってくれるよね』と言われていたので打ててよかったです」。5回まで毎回走者を許すも、最少失点で粘るエースを援護した。
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水野の心理を読んだ指揮官のオーダーも的確だ。「(水野が)6番で良かった。石井君が(早川に)相性が良かったんですが(1軍に)上がってきた選手は気合もあるから打点つけてくれるかな、というところで打ってくれた」と喜んだ。
3日ソフトバンク戦で3連敗。首位陥落も“船長”新庄監督は試合後「明日から開幕戦。第2章」と前向きだった。19日ぶりに帰ってきた本拠地で快勝し「気分が変わりますよ。帰ってくると。乗っていけるんじゃないですか」。順位も一夜で3位から首位とゲーム差ゼロの2位に浮上。「接戦になればファンも楽しいし選手も気が抜けない。これが1カ月半ぐらい続いて、どこが抜け出すか」。ひりひりするデッドヒートを制してこそ、優勝の味わいは深まる。【永野高輔】
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