鹿児島・十島村で震度5強=気象庁課長「うわさの日、全くの偶然」
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2025年07月05日 07:05 時事通信社

トカラ列島近海を震源とする群発地震は5日も活発に続き、午前6時29分ごろに鹿児島県十島村・悪石島で震度5強の揺れを観測した。気象庁によると、地震の規模(マグニチュード=M)は5.4。震源の位置は悪石島の南西で、2日明け方の震度5弱の地震(M5.1)とほぼ同じ。深さは19キロと推定される。
同庁の海老田綾貴・地震津波監視課長は記者会見し、「一連の地震活動の中で発生しており、特異なことはない」と指摘した上で、引き続き震度6弱程度の地震に注意するよう呼び掛けた。体に感じる震度1以上の地震は6月21日以降、5日朝までの累計で1300回を超えた。同日はほかに震度4も相次いだ。
一方、5日に大地震が起きるとするSNS上などでのうわさが当たったかについては、「全くの偶然だ。現在の科学的知見では日時と場所、規模を特定した地震予知は困難。地震が偶然発生したとしても、科学的根拠があるものではない」と説明した。
午前6時29分の地震で同県奄美市では震度3を観測した。
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