

何とかしてあげなくちゃ! そう思った私はパート終わりに、掛け時計を探してまわるようになりました。するとあるデパートの時計売り場で、店員さんが可愛らしい掛け時計を紹介してくれたのです。頭のなかに孫たちの笑顔が思い浮かびました。

これだけ細工されている掛け時計です。そりゃ高いのも仕方ないでしょう。でも孫たちはきっと大喜びしてくれるはず……。しばらく考えた末に、私はその掛け時計を贈り物用に包んでもらいました。早速渡しに行くと、アリサさんは驚いていました。

孫たちはまだ小さいので、アリサさんも息子も大変なことが多いでしょう。私としては息子家族のためなら何でもしてあげたいし、いつでも頼ってくれていいと思っています。
しかしあまりにこちらからグイグイいって、息子家族のペースを乱してしまってもいけません。だから私は毎日のように孫たちに会いたい気持ちを抑えつつ、自分でルールを決めて節度を持った訪問をするようにしていました。ちょうどいいバランスを保ちながら、息子家族のことをずっと見守っていけたらいいなと思っていたのです。
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【第3話】へ続く。
原案・ママスタ 脚本・渡辺多絵 作画・マメ美 編集・井伊テレ子