ME:I・MOMONAが選ぶ“一番スティッチっぽい”メンバーは? 「結構びっくりされるかも」

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2025年07月05日 09:40  クランクイン!

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クランクイン!

ME:I・MOMONA  クランクイン! 写真:上野留加
 実写映画『リロ&スティッチ』が公開され、世界中で巻き起こった“スティッチ旋風”が日本にも上陸中。世界興行収入は9.5億ドルを突破し、日本でも興行収入22億円、動員は158万人を記録するという大ヒットを記録中(数字は6月30日時点)。世界中で第2次スティッチ・ブームを起こしている本作は、子どもはもちろん大人にこそ染みるストーリーが愛される理由の1つだ。中には、リロの姉ナニを称賛する声も散見され、「大人になってナニへの感情移入ができるようになった」「ナニの気持ちに共感しまくった」と亡くなった両親に代わりリロを育てる上での苦労や葛藤を抱えるナニの魅力を再確認する人もいる。そんなナニの日本版声優を務めたのは、11人組ガールズグループME:IのMOMONA。声優初挑戦と思えない堂々とした芝居は「まったく違和感なかった」「上手すぎてビビった」と観客を驚かせている。今回クランクイン!はMOMONAにインタビューを実施。役作りの裏側にある努力や“オハナ<家族>”のような存在であるME:Iメンバーと一緒に活動していくにあたって大切にしていることなどを聞いた。

【写真】肩出しドレスがステキなMOMONAの撮り下ろしショット(9枚)

■MOMONAの“やんちゃエピソード”が超やんちゃだった

――初挑戦とは思えないほど作品に溶け込んだお芝居でした。今回収録するにあたってどんな準備をされましたか?

MOMONA:演技自体あまり経験がなかったので、何から用意すればいいのかさえ分からない状態でした。事前の準備といえば、オーディションの時にディレクションしていただいた音響監督の方に滑舌についてご指導いただきまして、苦手な“さ行”や“ま行”、“ら行”の滑舌を良くするために、寝る前に舌のストレッチをしたことぐらいです。ただ、あえてまっさらな状態で収録に行ったおかげで、ディレクションしていただいた言葉を素直に演技に反映させることができました。

――アニメーション版になじみがある人の耳にもスッと入ってくるような声でした。

MOMONA:わたしはアニメーション版の『リロ&スティッチ』が昔から大好きで、物心がつく前から繰り返し見ていました。今回見返した時に、子どもの時に感じたスティッチのかわいらしさと温かさを改めて感じまして、作品の核となる部分を大切にしたいと思いながらお芝居させていただきました。

――小さい頃から作品のエッセンスが染み込んでいたのかもしれないですね。

MOMONA:そうかもしれないです! 実はわたしもいたずらっ子というか、スティッチみたいに怒られることが多かったやんちゃな子どもだったので、スティッチの気持ちがちょっと分かるんです。あと、子どもの頃は「スティッチかわいいな〜」と思いながら見ていたのですが、今大人になって見るとナニに共感できる部分がたくさんあることに気が付きました。わたしは妹が二人いるので、長女としてすごくナニに共感するんですよね。作品から良い刺激を受けながら、今回吹替に参加することができました。

――MOMONAさんの“やんちゃエピソード”、すごく気になります(笑)。

MOMONA:本当にたくさんありすぎて、数え切れないくらいあるんです(笑)。1個すごく印象的だったのが、好奇心が強い子どもだったので、家族と一緒に自転車で川沿いを走っている時に、「今手を離したらどういう転び方をするんだろう」「どんなことが待っているんだろう」って気になってしまったんです。手を離すなんてやったこともなかったのに思いついてしまって、実践してみたところ派手に転びました(笑)。妹や親にも「何やってんだ!!」と心配されて、「なんでこんなことしたんだろう?」と自分でも思いながら好奇心が抑えられなかった経験があります。

――想像以上の破天荒エピソードでした(笑)。ご家族と仲が良いようですが、長女であることが演技の手助けになりましたか?

MOMONA:そうですね。わたしとナニで似ている部分が結構ありまして、優しく見守るお姉ちゃんというよりかは、結構怒ったり、言うことを聞かせてきたタイプだったので、頑張らなきゃって役作りするよりかは、気負わずナチュラルに妹に声をかけるような感じで演技ができたかなと思います。昔の姉妹ゲンカを思い出したりもしました。

――リロが家に鍵をかけてナニとケンカをするシーンが大好きです。テンポが早いので収録が難しそうですが、いかがでしたか?

MOMONA:ほぼほぼあのシーンが1番最初に録ったシーンだったので、本当に難しかったです。建物の中にいるリロに外からナニが声をかける場面なので、距離感が大切で。ただ大きな声を出すのではなく、壁を隔てた先にいるリロに向かって声をかけるつもりでお芝居しなきゃいけなかったので、空間やリロとの距離感を意識することが難しかったです。ですが、それがとっても楽しかったです!

――完成したシーンを見た時はどんな気持ちでしたか?

MOMONA:収録現場は一人だったので、「どうなるんだろう」と思っていたのですが、永尾柚乃ちゃんのナチュラルなリロの演技と、わたしの声が重なった時、リロとナニが姉妹であることをすごく感じることができました。柚乃ちゃんと会う時はいつも元気で朗らかなやり取りしかしたことなくて、ケンカなんて絶対にしないんですが、本当に姉妹ゲンカが完成していて感動しました。やっぱり柚乃ちゃんってすごいです。

――イベントでも日本版声優の皆さんの絆を感じる場面がたくさんあってほっこりしました。MOMONAさんはME:Iのリーダーですが、グループをまとめ上げることと、家族で暮らすことに共通点はあると思いますか?

■メンバーの中で一番スティッチっぽいのは!?

MOMONA:リーダーとしてグループを背負っているような責任感は常にあって、それは良いようにも作用しますし、時には不安やプレッシャーになる瞬間もあります。リーダーであるから悩む時もたくさんあるのですが、ME:Iのような存在がいるのは、やっぱり当たり前ではないと思うんです。ME:Iがいるからこそ、自分のことも頑張ろうと思える。ME:Iは特別な存在です。きっとナニもリロが愛おしくて守らなきゃいけないからこそ、悩んだり大変だったりしたんだと思います。ナニが葛藤する姿はわたしと共通する部分が多かったので、今回演じられて本当に良かったです。

――ちなみにメンバーの中で一番スティッチっぽいのは?

MOMONA:結構びっくりされるかもしれないのですが、SUZUなんです。最初パッと思い浮かんだのは、暴れん坊でわーって大はしゃぎするタイプのRINONだったのですが、SUZUは、思いも寄らないアクシデントに見舞われるという点でスティッチと共通点があります。スティッチは破壊兵器としてジャンバ博士に開発されたエイリアンなので、意図せず物を壊したり、「そんなつもりじゃなかった!」ということが多いのですが、天然で破壊神みたいなところはSUZUと通じる部分があるなと思います。YOU:ME(ME:Iのファン)や世間の皆さまは、ふんわりと朗らかなSUZUのイメージがあると思うのですが、実はそんなところが似ています。

――意外でした! ところでME:Iは家族のような絆で結ばれていると思うのですが、時には壁にぶち当たったり、課題を感じたりすることがあるかと存じます。チームで動く上で大切にしていることはありますか?

MOMONA:何よりもコミュニケーションを取ることが大事だなと思っています。デビューから1年が経って、大体問題が起きるのはコミュニケーションが不足した時だなとすごく感じました。真剣に語り合ったり、言葉を交わす余裕を常に持つのはどうしても難しいと思うのですが、そういう時はただただ肩を抱き合ったり、「頑張ろうね」とハイタッチしたりと、些細なコミュニケーションがグループとして活動していく上でのお互いの心の支えとなり、頑張る原動力になるかなと思っています。

――リロとナニは自分の意見が強すぎてぶつかり合うことがありますが、ME:Iはそんな感じではない?

MOMONA:全然あります! 友だちとも違う家族みたいな距離感なので、「それ違うよ」「違うよ、こうでしょ!」とリロとナニみたいに言い合う瞬間もあって、「またやってるな〜」と思っていたら、次の瞬間に「ごめんね」ってハグしてることは日常的にある光景です(笑)。そういうところは本当に“オハナ”だなと思います。

―ほほ笑ましい…。それでは最後に改めてMOMONAさんが思う『リロ&スティッチ』の魅力を教えていただけますか?

MOMONA:何と言ってもスティッチがもふもふなところです! これは実写映画『リロ&スティッチ』でしか感じられないかわいい部分だと思うので、ぜひ夢中になっていただきたいです。そしてリロとナニの人間としての成長や、リアリティーのあるストーリーが魅力で、大人から子どもまで共感できるお話になっていると思います。そんなところに注目していただきながら、皆さんも“オハナ”や大切な人を思い浮かべながら、温かい気持ちに浸っていただけたらなと思います。

(取材・文:阿部桜子 写真:上野留加)

 映画『リロ&スティッチ』は全国公開中。

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