『泣くロミオと怒るジュリエット2025』ゲネプロ前の取材会に登場したWEST.の桐山照史 (C)ORICON NewS inc. 7人組グループ・WEST.の桐山照史、俳優の柄本時生、八嶋智人、渡辺いっけい、劇作家・演出家の鄭義信が5日、東京・THEATER MILANO-Zaで行われた「Bunkamura Production 2025『泣くロミオと怒るジュリエット2025』囲み取材及び公開ゲネプロ」に出席した。
【全身ショット】全員でガッツポーズ!桐山照史&柄本時生&八嶋智人ら 『焼肉ドラゴン』や韓国映画『パラサイト 半地下の家族』の日本版舞台化での台本・演出などを手掛けた鄭が、2020年に書き下ろした本作。シェイクスピアの名作『ロミオとジュリエット』を、物語の舞台を鄭自身のルーツである関西の戦後の港町に、セリフを全編関西弁に大胆に翻案し、キャストは全員男性(オールメール)と異彩を放つ設定で構築。
二人の若者の恋物語と時代を生きるならず者たちの抗争劇に、人種間や国と国との差別・格差などの普遍的なテーマを巧みに織り込み、笑いありと涙ありの作品で話題となった。ロミオとジュリエットを演じるのは、初演から続投となる桐山と柄本。桐山が吃音症に悩む奥手で泣き虫ながら屋台で働く真面目な青年ロミオを、柄本がダメ男に貢ぐ癖があり気が強いながら心根が真っすぐで優しいジュリエットを演じる。
桐山は、あす6日の初日を前に「稽古はもう十二分にやったので、あとはもう1秒でも早くお客様の前でこの新しくなった『ロミオとジュリエット』をお届けしたいなと思うのと、以前コロナで止まってしまったので、最後カンパニー一同、けがなくうまく(幕を)おろせたらなっていう思いで挑んでます」と座長らしいあいさつ。
前回は新型コロナウイルスの影響により、全公演完走することなく公演中止となった本作の5年ぶりの再演について「コロナで止まってしまったものを、5年ぶりにもう1度やらせていただけるとオファーをいただいた時にうれしかったんで、すぐ時生に連絡したんですよ」と喜んだという。
一方で「5年前、体力的にも精神的にも本当に大変な舞台(だったの)で、5年経った僕ら、今年36(歳)の年で、できるんだろうかと(笑)」と不安があったことも告白。「なので、時生くんにはすぐ連絡させてもらって。そのオファーを聞いたぐらいで、たまたま八嶋さんとはご飯屋さんでお会いして。『お願いやから、八嶋さん、絶対出てくださいよ。再演のオファーが来た時には、絶対出てください』って言った時に『わかった。もう絶対出るから』って言ってくれたのを、ちゃんとかなえてきてくださって。もう1回このみんなで走りきれるっていうのはうれしいんですけど…日々疲れが取れないです(笑)」と弱気な発言が飛び出すと、八嶋がすかさず飛び出し「今のは使わないでくださいよ。現役バリバリですからね!」とフォローし、笑いを誘った。
また、その後の「ロミジュリ」にかけて「急に好きになったもの」という質問に対し、桐山は「酸っぱいもの食べられなかったんですけど、なんか最近『梅』のものが好きになって」と回答。すると、八嶋が「あっ、クエン酸みたいな…。やっぱり体が疲れてる(笑)」とツッコみ、一同爆笑となった。
同舞台は、7月6日から28日まで東京・THEATER MILANO-Zaで、8月2日から11日まで大阪・森ノ宮ピロティホールで上演される。