監督&スタッフが「死のゲーム」の制作意図を解説「イカゲーム」S3特別映像

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2025年07月05日 18:01  cinemacafe.net

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Netflixシリーズ「イカゲーム」シーズン1〜3:独占配信中
Netflixシリーズ「イカゲーム」シーズン3より特別映像が解禁された。

シーズン3は、Netflix週間グローバルTOP10(非英語)で1位を獲得し、日本そして世界中でNetflix週間TOP10の1位を制覇。また、配信後3日間で6,010万ビューを記録し、Netflix史上最多記録を達成するなど、世界中で大ヒットしている。

この度解禁されたのは、ゲームの<隠された意図>をファン・ドンヒョク監督と美術監督のチェ・ギョンソンが解説する特別映像。

映像では、ファン・ドンヒョク監督が「(シーズン1〜3)全部で22話。大変だったので複雑な気持ちです。疲れた時もありました。それも懐かしい。すばらしい俳優とスタッフといい雰囲気で撮影できました。これからも大切にしたい思い出をたくさん作りました」と感慨も語っている。

※シーズン3のネタバレを含みます。
ファン・ドンヒョク監督は、「シーズン3は希望よりも絶望が多い。我々の世界を観察して、世界は良くなっているのか、問いを投げかけました。なっていない場合、根本的な質問をしました。他者への思いやりは我々の中にあるのか?思いやりは我々と世界をよくする原動力になるか?」と丁寧に紡いだ。

そして映像に映し出されるのは、第4ゲーム「かくれんぼ」。青組と赤組に分断されたプレーヤーたちは葛藤しながらも、生死をかけたデスマッチを繰り広げることになる。

ファン・ドンヒョク監督は、「描きたかったのは人々の強い絆が弱まっていく様子です。モラルの葛藤に苦しむ人々を描くには、かくれんぼが最適だと思ったんです」「モラルの葛藤と残酷な運命を、星空のセットの下で撮影しました。鬼は星空の下の路地で皆を捜す」と解説した。

続いて、第5ゲーム「大縄跳び」。プレーヤーたちは制限時間以内に2体の巨大な人形ヨンヒとチョルスが回す縄を跳びながら橋を渡り切らなければならない。

ファン・ドンヒョク監督は、「大縄跳びを回す2体の人形の無邪気な顔は、不気味で緊張と恐怖を呼び起こす。2体を登場させれば魅力的なセットになると思いました」と恐ろしい意図を打ち明けた。

そして、最終ゲーム「天空イカゲーム」。四角と三角と円の3つの柱の上で順番に押し出しゲームをする。

ファン・ドンヒョク監督は、「プレーヤーは残酷にも、最も弱い者を狙って殺すんです。民主主義的な投票ゲームに、肉体的、心理的、社会的要素を織り交ぜました。このゲームでは数人を排除すれば大半が生き残れます。しかし皆が欲を出せば、ゲームの結果は違うものになります。本作の象徴である高さを使った恐怖とスリルに隠れた社会問題を加えました」と解説した。

美術監督のチェ・ギョンソンは「『イカゲーム』を通じてアートが持つ力とその重要性を強調できました。この機会に感謝しています。アートを理解して楽しんでくれた皆様に感謝してもしきれません」と撮影をふり返る。

ファン・ドンヒョク監督は、「すばらしい俳優とスタッフといい雰囲気で撮影できました。これからも大切にしたい思い出をたくさん作りました。皆と一緒に作り上げた喜びと、創造したアイデアが実現した時の嬉しさです。シーンが自分の想像よりも美しかった時は感動しました。この気持ちをずっと大切にしていきます」と思いを紡いだ。

「イカゲーム」という作品に込められたメッセージについて、主人公、ギフンを演じたイ・ジョンジェは「『イカゲーム』は単なるエンターテインメントとして見られることもありますが、この作品を愛してくれる人は、その根底にあるテーマや哲学をよく理解してくれています。私たちが社会に何か影響を与えたいと思い、より健全で安定した社会を作るために突き動かされていることを感じ取ってくれているんです。私自身、この作品を通してそう実感しましたし、視聴者の皆さんにもその想いが伝わればいいなと願っています」と語っている。

Netflixシリーズ「イカゲーム」シーズン1〜3はNetflixにて独占配信中。




(シネマカフェ編集部)

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