高橋伴明監督新作で高橋惠子との孫・海空が俳優デビュー「いつまで生きるか分からない」で決断

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2025年07月05日 18:18  日刊スポーツ

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映画「『桐島です』」公開記念舞台あいさつに登壇した高橋伴明監督の孫の海空(撮影・村上幸将)

毎熊克哉(38)の主演映画「『桐島です』」(高橋伴明監督)公開記念舞台あいさつが5日、東京・新宿武蔵野館で行われた。高橋伴明監督(75)と高橋惠子(70)の孫で、今作で俳優デビューした海空(みう=22)が、同監督とともに人生初の舞台あいさつに登壇した。


「『桐島です』」は、国内の映画賞を席巻した22年「夜明けまでバス停で」の高橋監督と脚本家・梶原阿貴氏(52)が同作同様、実際の事件に着想を受けて企画し、共同脚本を手がけた史実にフィクションを織り込んだ社会派エンターテインメント作品。連続企業爆破事件に関与したとして指名手配され、49年もの逃亡の末、24年1月29日に70歳で死亡した桐島聡容疑者(被疑者死亡で不起訴処分)の人生を描き、毎熊が桐島容疑者を演じた。


海空は劇中で、学生運動をやっている桐島容疑者と喫茶店で語り合う中で「時代遅れだよ」と突き放ち、別れを切り出す19歳の恋人ヨーコを演じた。「まず、私が気持ちとして俳優を目指したい話を聞き付けた祖父から『こういう役で出てみない?』と家でオファーを受けた。事務所にも所属してない状態で、スキップして作品に出るのは申し訳ない気持ちもあるし、積み重ねて立派な俳優になったら出たいですと丁寧にお断りした」と当初は出演を断ったと明かした。


ただ「2、3回、猛烈なオファーをいただいた。ただ、家族だから軽くオファーしているわけではないと感じた。1番、やらなきゃと思ったのは3回目に『俺は、いつまで生きているか分からない』と脅されまして、先延ばしにしたらダメだと決心が付いた」と、祖父のオファーに“寄り切られた”と明かした。同監督は「まぁ…よしゃあいいのに…やってみるか、といった感じかな」と照れ笑いを浮かべた。


トークの中で、高橋監督は「時代遅れ」と言われたエピソードを明かした。


「学生運動の最中に警察に捕まりまして。田舎から彼女が出てきて、警察署の中で『時代遅れだ』と真っすぐに言われて、がくぜんとした『だったら、俺はそれでいいよ…時代遅れだから。帰れ』と追い返した…苦い思い出の1つです」


海空は、演じたヨーコのセリフに〓(繋の車の下に凵)がる祖父のエピソードを初めて聞いたという。「晩酌を一緒にしている中でも、監督がどういう風に恋バナをしたとか、聞き出していたけれど、初めて聞いた。うれしいです」と喜んだ。

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