芸能界を引退したレジェンド・谷桃子がまさかの登場! グラビアから『ゴッドタン』の思い出までを語る!「テレビのバラエティで覚醒したのはグラビアのおかげです!」

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2025年07月05日 19:20  週プレNEWS

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レジェンドグラドル谷桃子が振り返るグラビアの記憶

『週刊プレイボーイ』に登場する女性たちに「初グラビア」にまつわるエピソードや当時の想いを聞く連載、『初グラビア物語〜My First Gravure Story〜』。前回に続いて、特別編! 2018年に芸能界を引退した、レジェンド・谷桃子(たに・ももこ)さんが登場! その後編をお送りする。

【写真】谷桃子が陸上自衛隊・第一空挺団の訓練に挑戦!?

谷さんは2006年に芸能界デビュー。以降、グラビアアイドルとして、DVD、雑誌、テレビなど多岐に渡って活動。2009年には『ゴッドタン』(テレビ東京)に出演し、「芸人キラー」「哺乳類最悪」などと呼ばれる破天荒なキャラクターで一躍大人気に。バラエティでも大いに活躍した。

『週刊プレイボーイ』には2006年49号に初登場し、21回にわたって誌面を飾ってくれた。今回はそんな彼女にグラビアに関するエピソード、そして各方面に衝撃を与えた『ゴッドタン』の思い出を語ってもらった。

ーー前回、週プレの撮影で自衛隊に入隊したというお話をされていましたが「自衛隊」、ですか? 一体、それはどういうこと!?

 うふふふ。この号(2008年18号/4月21日発売)なんですけど。

ーーこれは谷さんの記念すべき週プレ初表紙の号ですよね! グラビアのタイトルは「東京。」。東京の風景を背に、しっとり美しい水着姿を見せていますけどこれが一体? ......あれ! 後半の特集ページに「谷桃子、陸上自衛隊第一空挺団に入隊するであります!」!?

 そうなんですよ。陸上自衛隊に体験入隊する企画があったんです。迷彩服を着て、朝からガチの訓練に挑戦したんですけど、この第一空挺団って自衛隊きってのエリート部隊。地上11メートルから跳び降りる訓練があるんです! 

ーー地上11メートル!! まさかそれを......?

 もちろんやりましたよ! 私、高所恐怖症だから、本当に死んじゃうんじゃないかと思ったけど(笑)。


ーー立派です! でも一体、なぜそんな芸人さんのような仕事を?

 事務所に聞いてください(笑)。でも聞いた瞬間、面白そうと思って受けちゃったんですよね。実際、本当に楽しかったし、またこういう企画モノのお仕事やりたいなと思って。で、その後『ゴットタン』でまた企画モノのお仕事をたくさんやることになるんですけどね。

ーーあー! 当時、谷さんは『ゴッドタン』に出演し、アントニオ猪木さんのモノマネを突然したり、プロデューサーにペットボトルの水を口から吹きかけたりとやりたい放題。「芸人殺し」「モンスターアイドル」と呼ばれ、注目を集めました。あまりの破天荒キャラへの転身に驚きましたけど、一体、何があったんですか?

 事務所から「バラエティに出るなら爪痕を残せ」と言われていたんですよ。で、初登場の際、おぎやはぎさんに「イヤだったら遠慮せず、帰っていいですからね」と言われたので、「じゃ、お言葉に甘えて......」と外に出てはすぐ戻り、「おいっ! 止めろよっ!」ってノリツッコミをしたんです。そうしたら「こいつは変わったやつだな」と思われたみたいで。いろいろとイジっていただくうち、そうなっちゃったんですよね(笑)。

ーー聞いたところでは谷さんは『ゴッドタン』出演時、台本をもらえなかったとか。

 そう。「谷桃子王選手権」「仲直りフレンドパーク」など一応、テーマはもらうんですけど、「あとは谷桃子ワールドでお願いします」と言われて。レギュラー出演者さんへの楽屋挨拶もダメでした。仲良くなると面白くないからって。私の出演を一切知らせず、音響室を通って突然登場!なんてこともありました(笑)。

ーーまさにモンスター(笑)。ただグラビアでは、可憐なお姉さんキャラのままでした。ファンからのクレームはこなかったんですか?

 最初はあった気がします。事務所に対し「イメージが崩れた」「あんなことさせるな!」みたいな手紙が来たり。私自身、内心「ごめん」って思いましたよ。でも徐々に周囲の声は気にならなくなりました。何より有吉(弘行)さんに「哺乳類最悪」と呼んでいただきましたからね(笑)。そんな最高の褒め言葉をいただいた以上、何も言うことはないですよ。ファンの皆さんには「すべてひっくるめて私を受け入れてください」と言うようになりましたね。

ーー『ゴッドタン』以降、週プレでも谷さんのグラビアは企画性の高いモノが増えました。中でも印象に残っているものは?

 とにかく明るい安村さんと倉持由香さんとの「まさかの全裸!? グラビア」ですね(2015年27号/6月23日発売)。バスルーム、オフィス、コンビニなど8つのシチュエーションで、安村さんの全裸ネタを撮り下ろしさせていただいたんです。最高に楽しくて、ノリノリでカメラに向かっていました。

ーーいや確かに面白いけど、普通はグラビアアイドル=全裸に見えるはNGなわけで。谷さんらしいといえばそうだけど......。

 安心してください、はいてましたから(笑)。あともうひとつ。「そして、野生に帰る。」(2016年11号/3月31日発売)も面白かったですね。燃え盛る炎の前や真っ暗な山道、広大な雪原などでグラビア撮影しました。炎の前では火傷しそうになり、雪の中は寒さでまつ毛が凍りそうになったりと、大変だったけど、タイトル通り野生の血が騒ぎましたね。そういえばあの時はクマが出なくてよかったな〜。動物の声がすごかったからちょっと心配しました。


ーーう〜ん......。本当に体張ってますよね〜。

 もともと私、過酷な撮影が多かったですからね。雪の中、布一枚なんてことは前にもあったし、藁(わら)に寝そべる撮影で背中が傷だらけになったりとか(笑)。そういう経験のおかげでかなりの度胸がつきました。もっと言えば、『ゴッドタン』などテレビのバラエティで覚醒したのはグラビアのおかげです。ある時期からグラビアでもバラエティでも普通すぎるとかえってそわそわしちゃって。特に旅番組とかそう。行く先々で優しくもてなしていただくと、頼まれてもいないのに勝手に過剰なリアクションしちゃったり(笑)。

ーーあははは。でも一体なんでそこまで体を張るんですか?

 体を張れば張るほど、楽しいというのがまずあって。で、仕事を重ねていくうち、自分が全力をかけて楽しめば、それがご覧いただく方に伝わり、楽しんでもらえるんだなと思ったんです。もともと誰かの笑顔を見るのが大好きだし、楽しんでもらえると嬉しいんですよね。

ーー編集側の立場で言うと、企画ものグラビアって周りが思う以上に大変。単に8ページのグラビアを撮るだけなら、近くのスタジオを利用したほうがはるかに楽なんですよね。にも関わらず、山へ出かけ、雪原にでかけ、しかも夜にでかけるのは、谷さんが常に全力を出してくれるから、スタッフも全力をかけて一緒に面白いもの、いいものを作ろうと。そういう信頼関係があったんでしょうね。そして谷さんは2018年で芸能界を引退されました。それはどんな心境から?

 決して仕事がイヤになったわけではないんです。ただ年齢も重ね、結婚もして。それまで思い残すことないくらい、たくさんの仕事をさせていただいたので、ここは潔く芸能人生に区切りをつけ、第二の人生を歩んでいこうかなと。いまも充実した毎日をおくっていますよ。

ーー幸せで何よりです。あとふたつだけ。谷さんにとってグラビアとはなんでした? 

 新しい自分を見つけられた場所ですね。前回も言いましたけど、学生時代の私は本当に引っ込み思案だったんです。いつも自分を変えたいとは思っていました。グラビアはそんな自分を大きく変えてくれた。新しい自分に出会えました。いまはとても感謝しています。

ーーでは、もし生まれ変わってもまたグラビアはやりたいですか?

 もちろん。本当に楽しいですからね。たくさんの場所に出かけるのもそうだし、スタッフさんたちと仕事できる現場もそう。終わってご飯を食べるのも、ファンと出会えるのも楽しい。デビューから引退まで、最高の13年でした。昔のグラビアはたまに見ますけど、その度、元気をもらっています。何かのきっかけで、みなさんが私のグラビアを見て、楽しんでもらえたら本当に嬉しいですね。

谷桃子(たに・ももこ)
1984年9月9日生まれ 茨城県出身
2006年デビューし、グラビア、バラエティ、ドラマ、映画、競馬中継などで幅広い分野で活動。2018年結婚し、同年12月芸能界を引退。
現在は福岡在住。美容室を経営する夫の店舗に関する仕事や、"hana-koi"ピュアオイルのプロデュースなどを手掛けている。

取材・文/大野智己 撮影/荻原大志

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