沖縄に停泊中のダイヤモンド・プリンセス号との“初対面”を果たした映画『フロントライン』主演の小栗旬とフロントデスククルーとして乗船していた和田祥子氏 新型コロナウイルス禍の“最前線”を描いた映画『フロントライン』(公開中)。本作は、2020年、横浜港に停泊中の豪華客船ダイヤモンド・プリンセス号で発生した集団感染を、事実に基づく物語としてオリジナル脚本で映画化。DMAT(災害派遣医療チーム)、厚生労働省、メディア、乗客、乗員ら多様な視点から、当時の混乱と苦悩を克明に描き出している。
【動画】小栗旬、沖縄で<ダイヤモンド・プリンセス号>と初対面 そんな本作で、DMAT指揮官であり救急医の結城英晴役を演じた小栗旬の強い希望により、物語の舞台となったダイヤモンド・プリンセス号との“初対面”が実現。沖縄に停泊中の船を訪れた。森七菜が演じた羽鳥寛子のモデルであり、当時同船のフロントデスククルーだった和田祥子氏が同行した。
目の前にそびえるダイヤモンド・プリンセス号を前に、小栗は「大きいな、やっぱり。すごいですね」とその規模に圧倒された様子を見せた。和田氏は「コロナ禍の少し前、12月から船に乗っていました」と当時を振り返り、小栗は「すごいタイミングですね」と驚きを隠せなかった。
本来は沖縄を出港後、2日ほどかけて横浜へ向かう予定だったが、新型ウイルス感染者発覚を受け、一転してハイスピードで横浜を目指すことになったという緊迫の舞台裏も、和田氏は当時の記憶を交えて明かした。
「やっぱり(当時のことを)いろいろ思い出されますか?」と小栗が尋ねると、和田氏は「久しぶりに見て、大変だったなと思い出しました」と感慨深い表情。映像の最後には、小栗が「まさかダイヤモンド・プリンセス号を見られるとは思わなかったな」と静かに言葉をこぼす姿も収められている。
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