2025年F1第12戦イギリスGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル) 2025年F1イギリスGP決勝で、レッドブルのマックス・フェルスタッペンはポールポジションから5位という結果だった。土曜日にレッドブルは、ダウンフォースを減らすセットアップを選び、それが予選で助けになったものの、決勝はウエットコンディションになったため、フェルスタッペンに不利に働いた。
スタートでポジションを守ったフェルスタッペンだが、8周目にオスカー・ピアストリ(マクラーレン)に抜かれて2番手に。その後、雨が激しくなるなかで、ランド・ノリス(マクラーレン)にもかわされたが、直後に同時に行ったピットストップでノリスが遅れたため、フェルスタッペンは2番手を維持した。
2度目のセーフティカーがコースから去る直前、ピアストリが突然強くブレーキングしたことで、フェルスタッペンはとまりきれずに一瞬前に出るという出来事があった。その後のリスタートでフェルスタッペンはスピンを喫し、10番手にポジションダウン。そこから順位を取り戻していき、51周目に5番手に上がり、その位置でフィニッシュした。
クリスチャン・ホーナー代表は、フェルスタッペンのレースについて、次のように語った。
「我々は、天候を読んで少し賭けに出た。ドライレースになると予想していたのだ。明らかに今日のコンディションにおいて、かなりの低ダウンフォースのセットアップでは、ほとんど戦うことはできない。マックスは本当によくやったと思う。最後まで粘っていたし、リスタートでは運が悪かった」
「オスカーに何が起こったのかは分からないが、それによってマックスはコース上で不利な位置に置かれ、その結果スピンして順位を落とすことになった。その後、コースが乾き始めてからは、集団の中をうまく抜けていき、5位まで戻した。立派なリカバリーだった」
ドライバーズランキングでフェルスタッペンは、首位のピアストリから69点差の3位。レッドブルはコンストラクターズランキング4位で、3位メルセデスとの差は38点となっている。
■マックス・フェルスタッペン(オラクル・レッドブル・レーシング)決勝=5位(52周/52周)1番グリッド/タイヤ:インターミディエイト→インターミディエイト→ミディアム
「良い一日ではなかった。今日これほどウエットになるとは思っていなかった。夜の間に天気予報が変わり、僕たちにとって不利な状況になった。そのため、今日使用したリヤウイングでは本当に厳しかった」
「常にダウンフォースが不足しており、自分たちの持つツールでは、高速と低速の両方でバランスを取ることができなかった」
「リスタートでスピンをして、多くのポジションを失った。加速しようとしただけなので、何が起きたのかよく分からなかった。でも、そこからできる限りの回復をして5位にまで戻すことができた。スピンの後も走り続けたがマシンに全くペースがなかった」
「ポジティブな点を挙げれば、正しい戦略で走ったと思う。ピットストップの判断やインターで続けるという決断も正しかった。すべての判断は正解だったが、インターには少しペースが欠けていた」
「とはいえ、それがレースというものだ。5位に満足することは決してないが、次のレースに進むだけだ。今日のレースはあまり楽しくはなかったが、ニコ(・ヒュルケンベルグ/キック・ザウバー)が初表彰台を獲得するのを見ることができて良かった。きっと今夜は祝っていることだろう」
「次はスパだ。カレンダーの中でも大好きなサーキットなので、次は少しは良くなることを願っている」
(走行直後のインタビューで語り)「とても難しいレースだった。スピンの後も、まったくペースがなかった。当然あの低ダウンフォースのリヤウイングではウエットコンディションで苦戦することは分かっていた」
「見直すべき点はいくつかあるが、いずれにせよマクラーレンとは勝負にならなかった。一方で、僕たちは、苦しい日には、ポイントを何点かでも確保することを目指す」
「僕たちには失うものも得るものもない。チャンピオンシップ争いをしているわけではないからね。だから、一戦一戦を単発のイベントとして捉え、あらゆることを最大限に引き出すことを目指していくだけだ」
https://twitter.com/F1/status/1941873345005269036
[オートスポーツweb 2025年07月07日]