今週デビュー予定のガードオブオナー(撮影:竹之内元) 前週の福島ではクロワデュノールの甥っ子にあたるタイダルロックが芝2000mで初陣を飾った。3週目は土日で計3鞍のメイクデビューが組まれており、日曜日の芝1800mに東西の血統馬がスタンバイ。どの馬が勝ち上がるのか注目だ。
【7月12日(土) 福島芝1200m】
◆マイネルユーゲント(牡、父インディチャンプ、母ルタンデスリーズ、美浦・加藤士津八厩舎)
伯父にタイセイアトム(ガーネットS)がいる。「いいスピードがありそう。乗り込みながら体重が増えてきているし、動きも水準以上。ゲートを普通に出れば好勝負になると思います」と加藤士津八調教師はデビュー勝ちを意識している。
◆ミスバレンシア(牝、父ロジャーバローズ、母オレンジティアラ、美浦・武井亮厩舎)
母は小倉2歳S3着など早い時期から活躍した。近親にはオレンジピール(重賞3勝)やラピッドオレンジ(TCK女王盃)がいる。「気持ちは前向き。しっかりと動けているし、いいスピードがありそうです」と武井亮調教師。鞍上は今村聖奈騎手が予定されている。
◆ヨドノティアラ(牝、父マテラスカイ、母ヨドノプルメリア、美浦・矢嶋大樹厩舎)
米国産の父はダートの短距離で重賞2勝。この2歳世代が初年度産駒になる。「小柄だけど、体はしっかりしている。芝にも対応できそう。2歳戦向きのタイプだと思います」と矢嶋大樹調教師。鞍上は津村明秀騎手が予定されている。
【7月13日(日) 福島芝1800m】
◆ガードオブオナー(牡、父サトノダイヤモンド、母ルミナスパレード、美浦・林徹厩舎)
安田記念を連覇するなどマイルGIを3勝したソングラインの半弟。先週の追い切りはウッドチップコースで3頭縦列の2番手から真ん中に併せ、5F67.4-52.8-38.0-24.2-11.6の時計をマークした。「跳びが大きく、ソングラインとはタイプが違います。そこは父の雰囲気が出ている感じ。入念に乗り込んできましたし、長めの距離が良さそうです」と林徹調教師。鞍上は戸崎圭太騎手が予定されている。
◆ルージュボヤージュ(牝、父コントレイル、母クイーンズアドヴァイス、美浦・国枝栄厩舎)
母はアルゼンチンの重賞ウイナー。半兄にJRA・4勝のレッドランメルトがいる。先週の追い切りはウッドチップコースで5F68.5-52.4-37.8-24.2-11.5の時計をマーク。新潟や札幌でのデビューを検討していたが、いい感じに仕上がってきたことから福島でのデビューに切り替えてきた。鞍上は荻野極騎手が予定されている。
(取材・文:竹之内元)