3者協議を前に開かれた集会で話す「菊池事件」弁護団の徳田靖之弁護士(右から3人目)=7日午後、熊本市 ハンセン病患者とされた男性が隔離施設の特別法廷で裁かれ死刑となった「菊池事件」の再審請求審で、熊本地裁が来年1月末までに再審開始の可否について判断を示す方針であることが7日、分かった。弁護団が地裁、熊本地検との三者協議後に明らかにした。
三者協議は同日、非公開で行われた。終了後に記者会見した弁護団によると、弁護側は有罪の根拠とされた凶器や供述の信用性に疑義があると改めて指摘。検察側は先月16日、弁護側の主張に反論する意見書を提出している。
菊池事件を巡っては、元患者らが国に損害賠償を求めた訴訟で、熊本地裁が2020年2月、特別法廷での審理の違憲性を認める判決を出し、確定した。