スビメンディがレアル・ソシエダに別れ [写真]=Getty Images 14年間過ごしたレアル・ソシエダを離れることが決まったMFマルティン・スビメンディが、惜別のメッセージを残している。
この夏、最も愛するクラブを、故郷を出発するときがきた。1999年2月2日生まれのスビメンディは現在26歳。2011年にスビエタの門を叩いた後、順調に各カテゴリーを踏破。Bチーム所属時には、自身のアイドルであるシャビ・アロンソ氏の指導も受けた。そして2019年4月にトップチームデビューを果たすと、以降は中盤の底から“羅針盤”として、チュリウルディンに勝利の方向を指し示してきた。クラブで出場した公式戦通算236試合で、33年ぶりとなるコパ・デル・レイ優勝のほか、チャンピオンズリーグに1度、ヨーロッパリーグには4度も導く活躍。イマノル・アルグアシル監督下の黄金期を象徴する選手だ。また、「ブスケツの『5』より、イジャラメンディの『4』」と語った一昨夏にバルセロナを、昨夏にはリヴァプールを蹴るなど、レアル・ソシエダに対する忠誠心が本物であることを証明した。
そんなスビメンディは、レアル・ソシエダ退団に際して公式SNS上にて、「Eskerrik asko (ありがとう)」と綴るとともに、1本の動画を投稿。同クラブにおいて、神聖視されている『4』を背負ったカンテラーノは、「ギプスコア、サン・セバスティアン出身の選手として、アノエタでチュリウルディンのユニフォームを着てプレーする、という夢を見てきた。それは叶っただけでなく、想像をはるかに超える素晴らしいものだったよ」と始め、「別れの言葉を見つけるのは難しい。簡単なことではなかったけど、それぞれの道を進むときがきた。僕にとっては、故郷を離れて新しい挑戦に挑むときがね。ラ・レアルを内側から知ることができたことで、このクラブの一員であったことをさらに誇らしく思えるんだ」とコメントした。
また、「コパ優勝、5度の欧州大会出場、チャンピオンズリーグの素晴らしい夜を経験したけど、最も価値あるものは、その旅路だった。スビエタで築いた絆、経験、日々の仕事、すべてを忘れることはない」と振り返ったスビメンディは、クラブに関わるすべての人々への感謝を述べている。
「ラ・レアルのために尽力するすべてのスタッフ、とくにイマノルに感謝を伝えたい。僕を信じてくれたこと、また仕事に対する情熱は、今では僕の価値観の一部となっている。(ジョキン・)アペリベイにも感謝している。歴史を築き、僕たちに多くの喜びをもたらした、このプロジェクトにおける重要な存在として扱ってくれたことにね。彼、(ロベルト・)オラベ、そして(エリック・)ブレトスが、クラブを新たなレベルへと引き上げてくれた。安心して離れることができる。レアル・ソシエダは、クラブを愛する人々の手に引かれていると確信しているのだから」
「チームメイトとスタッフのみんなにも、本当に感謝している。たくさんの人を友人だと呼ぶことができるよ。そして最後に、そしてなによりも、サポーターの愛情に心からのありがとうを。みんながいなければ、このクラブは成り立たない。僕はチュリウルディンの一員であることを誇りに思っているし、これからもずっとそうであり続ける。また会おう」
レアル・ソシエダとの冒険に区切りを付けたスビメンディ。ただ、「さようなら」ではなく、「また会おう」と。そう口にしているように、いつの日かアノエタに戻ってくることを期待せずにはいられない。
【惜別】最愛のクラブに別れを告げるスビメンディ
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