写真 日本代表に選出されたMF久保藤次郎(柏レイソル)が、7日にメディア対応を行なった。
Jリーグ組で構成された、東アジアE-1サッカー選手権2025の日本代表において初選出となる選手が14人(追加招集の2名含む)おり、柏レイソルでの活躍が目立っている久保も、その1人として注目を浴びている。8日に控えるホンコン・チャイナ代表戦に向けた前日練習を終えた同選手は、自身初のフル代表での活動について、「最初は緊張感がありましたけど、だんだん慣れてきて、最後の方は楽しくできました」とコメントした。
久保は、柏がJ1首位に浮上した第23節までで全試合に出場し4得点4アシストと、右ウィングバックで存在感を発揮。さらに、2試合連続得点中ともう一段階調子を上げて日本代表に合流した同選手は、「自分の良さはドリブルのところと、点に絡むプレー。ゴールに直結するようなプレーを出していきたい」と武器について語り、「柏のサッカーがすごく良いというのはありますが、そのなかで、自分が仕掛けるところ、中に当てて入っていくところ、チームの戦術だけでなく個で崩していくところ…あとは結果、数字のところもそこそこ出ているので、そういった部分を評価してもらえたのかなと思います」と口にした。
また、主力組の日本代表において同ポジションを務めているのは、FW伊東純也(スタッド・ランス/フランス)だ。現所属の柏レイソルでプレーしていた“先輩”ということもあり、「目標にしている選手」と告白。続けて、「代表に選ばれて、多少は手の届くところには近づいたかなとは思うので、憧れてだけでなく、これから追い越して行けるように、この大会を通してさらに近づいていきたい」と決意を語った。
現在26歳の久保は、当時J3リーグ所属だった藤枝MYFCでプロキャリアを始めた後、グランパスみよしFC出身者として初となる名古屋グランパスのトップチームの一員となった。惜しくもここでは主力に定着できなかったわけだが、今冬に加入した柏レイソルで日本代表にまで上り詰めた久保は、「結果論になりますけど、呼んでくれたレイソルにはすごく感謝しています。あの決断は間違ってなかったと。たった半年で、ここまで育ててくれたことに感謝です」と強調。また、自身の初招集を公式Xにて祝福していた藤枝MYFCに対しても、「自分がスタートしたクラブが自分を気にしてくれて、応援してくれているのはすごく嬉しかったです。自分が一番成長できた時期もJ3の藤枝時代だと思っているので。あのときも3バックで自分はウィングバックで、それが今に一番繋がっていると思うので、藤枝にも感謝しています」と述べている。