
ファーウェイは6月、新スマートウォッチ「HUAWEI WATCH 5」を発売しました。
前モデル「HUAWEI WATCH 4」から数えると約1年半ぶりのHUAWEI WATCHシリーズ新モデルとなります。またシリーズ10周年の節目を飾るフラグシップでもあります。
ここでは「HUAWEI WATCH 5」が前モデル「HUAWEI WATCH 4」と比べて何が変わったのか、特に重要な4つのポイントをチェックしていきます。
●46mm、42mmの2サイズ展開に
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HUAWEI WATCH 5では、42mmモデルが新たに用意されました。前モデルHUAWEI WATCH 4では46mmモデルしかなかったので、新たにコンパクトなサイズを選べるようになったわけです。
またHUAWEI WATCH 5は、ケースに使われている素材も変更されています。
詳細はカラーバリエーションによって異なり、「パープル」では航空宇宙グレードのチタン合金とセラミックが、「ブラック」と「ベージュ」ではLステンレススチールと高性能強化繊維複合材が使われています。
さらにHUAWEI WATCH 5の風防には、傷に強い球面仕上げのサファイアガラスが採用されており、高級感のある仕様となっています。
価格は前世代モデルが発売時6万5780円(税込、以下同)だったのに対し、HUAWEI WATCH 5は7万1280円〜。最小構成で5000円ほど高くなりました。
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●側面についた新センサー
スマートウォッチのセンサーといえば、ケース裏面――すなわち装着する腕の表面に触れる位置にあるのが一般的ですが、HUAWEI WATCH 5ではそれに加えてケース右側面に、新たなセンサーを搭載しているのがユニークなポイントです。
この側面のセンサーモジュールを「HUAWEI X-TAP」と呼び、ここに指先を当てることでヘルスケア関連のデータをまとめて測定できるという仕組みになっています。
昨今のスマートウォッチでは、測定可能な項目がかなり増えたため、これらをまとめて測れるのは便利かもしれません。
ちなみに、「HUAWEI X-TAP」に具体的に配置されているのは、圧力センサー、心電図測定のための電極、PPG光電式センサーの3つ。ここに指を添えて、一括測定できる項目は、心電図、心拍数、血中酸素レベル、体表面温度、ストレスレベルの5項目です。
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特に、心電図の測定は、別シリーズの製品ではすでに対応していたものの「HUAWEI WATCH」としては、本モデルから新たに対応した機能となります。
●心拍変動と情緒モニタリング
心電図以外にも、ヘルスケア関連の新機能としては、心拍変動(HRV)や、情緒モニタリングに注目です。
まず、心拍変動は、心身にかかっているストレスの度合いによって変化する指標として知られています。よくある使い方としては、トレーニング後の回復度合いを判断するときなど。HUAWEI WATCH 5でも、トレーニング負荷や回復時間の測定機能があるので、おそらく回復度合いの推定で役立っているのでしょう。
そして、情緒モニタリングは着用者の気分を「快適」「普通」「不快」の3段階で評価してくれるという機能。情緒は装着時に自動で検出されるほか、判定された情緒によって、ウォッチフェイスが自動で変更される機能も用意されているとのことです。
この手の機能は具体的な役立て方をイメージするのが難しいものですが、長期的に使っておくと、ひょっとしたら気分の変化の周期性を可視化するヒントにつながるかもしれません。
●片手で使える新ジェスチャー操作
「スマートジェスチャー」と呼ばれる新しい操作方法が加わったこともトピックです。
具体的には、親指を人差し指に沿ってスリスリッと2回スライドする「ダブルスライド」や、親指で人差し指を素早くトントンッ2回タップする「ダブルタップ」といった動作が用意されています。
こうした操作で、電話の応答やアラームの停止操作、カメラのリモートシャッターなどを実行できます。