
長年真面目に働き続けても、月給が「手取り20万円を超えない」という現実は、働く人の希望を容赦なく削ぐようだ。IT・通信系企業に正社員として25年勤める50代女性(岡山県)は、自身の給与について悲痛な思いを明かした。
「氷河期世代だから安い給与のとこになんとか就職し、働き続けて25年くらい、やっと19万くらいの手取りになったんです」
手取りは19万3000円、年収でおよそ400万円だという。賞与を入れた手取り年収は300万円と少しといったところだろう。「手取りは引かれる金額が多く、すごく少ないと感じます」と嘆くのも頷ける。(文:篠原みつき)
「賃貸安いところは民度が低い、だいたい当たってます」
さらに、社会的には良いこととされたはずの制度の導入が、女性の生活を圧迫しているようだ。
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「働き方改革とかいう残業規制のため、収入は減る一方」
また「地方は車がないと仕事にも行けません。(中略)車がないと生活も困ります」と、車の維持費の負担感を訴える。そのため家賃を「5万くらいまで」に切り詰めるしかないというが、安い賃貸住宅では思わぬ苦労もあるようだ。
「賃貸安いところは民度が低い、だいたい当たってます。ゴミもまともに分別できないみたいだし」
というのも、ゴミの中に「平気でびんや缶が入ってる」と大家さんが嘆いていたそうだ。
25年間、地道にキャリアを積み重ねてきたにもかかわらず、手にした現実は過酷だった。女性は「将来の見通なんてないです」と諦めたように書いている。
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※キャリコネニュースでは「手取り20万円以下の人」にアンケートを実施しています。回答はこちらから https://questant.jp/q/94ZJP3D8