
「物価は上がるのに給料は上がらない」と嘆く人は多いだろう。ところが、「現在の年収に満足していますか?」という質問に「満足している」という回答が寄せられた。愛知県に住む40代男性(管理職/年収1100万円)は、メーカーに勤務しており収入についてこう明かす。
「数年前に管理職に昇進し給与年収も1000万を超えたので十分満足しています。独身実家暮らしのいわゆる子ども部屋おじさんで、年間600万〜700万ほど貯蓄に回せているので経済的には余裕があると感じています」
自身を“子ども部屋おじさん”と自嘲しつつ、「金融資産を9000万円ほど保有しており」というから凄まじい。さらに詳しい資産状況や独自の考え方を語っている。(文:篠原みつき)
「私とFIREは相性が良くないと感じています」
金融資産は「8割がリスク資産のため毎日月収分ほどの変動はありますが」と前置きし、「毎月積立投資しながら売らずに買い増し続ける投資スタンス」だという。
年収の内訳は給与1000万円のほか、配当収入が120万円、株主優待が20万円分ほど。iDeCoやNISA、ふるさと納税も活用し、節税にも余念がない。かつては早期リタイアを目指す「FIRE」に興味を持った時期もあったそうだ。しかし、自身の性格を分析した結果、その選択肢はなくなった。
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「社会的な繋がりが希薄になる、友人と生活時間が合わなくなる、暇時間が欲しいわけではないという理由で、私とFIREは相性が良くないと感じています。サイドFIREも検討しましたが、時給単価が大幅に下がるのに、慣れた仕事を辞めるメリットを感じませんでした」
むしろ現在の仕事に満足しているようだ。
「仕事もゲーム感覚で楽しみながらやれる業務内容のため、待遇、勤務時間、休日、人間関係の全てに不満がない状態です。慣れた仕事を無理しない程度で続けるのが私に合っているように感じています」
加えて、以前はバイクやスノーボード、登山などを楽しみ、現在は「キャンプや自転車、ゲームなどの趣味をゆるく続けています」と語る。公私ともに順風満帆な生活を送っているようだ。すべてに満足しているからか、「独身税はもっと増やしても良い」と驚きの持論も明かした。
「独身者や子無し既婚者は、少子化対策や、子育て支援に貢献できないので、来年から導入される独身税はもっと増やしても良いと考えています」
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「独身税」という言葉が出てきたが、これは来年から導入される「子ども・子育て支援金」制度がメディアやSNS上で「事実上の独身税」「隠れ独身税」などと揶揄・批判されていることを受けての言葉だろう。男性の場合は生活に余裕があるからこそ、こんな考え方ができるのかもしれないが、現実的には賛同できない人のほうが多いのではないだろうか。
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