
【動画】たった1日の旅が、2人の人生を変えていく―倍賞千恵子&木村拓哉共演『TOKYOタクシー』特報
山田監督の91本目となる本作は、2022年に日本でも公開されヒットしたフランス映画『パリタクシー』を原作に、刻々と変化する大都市・東京を舞台に人生の喜びを謳いあげる感動のヒューマンドラマ。山田監督作品には欠かせない名女優・倍賞、そして『武士の一分』以来19年ぶりの山田組参加となる木村が共演する。
タクシー運転手の宇佐美浩二(木村)は、85歳の高野すみれ(倍賞)を東京・柴又から、神奈川の葉山にある高齢者施設まで送ることになった。すみれは浩二に、「東京の見納めに、いくつか寄ってみたいところがある」と寄り道を依頼する。タクシーで旅をともにするうち次第に心を許したすみれは、自らの壮絶な過去を語り始める。偶然出会った2人の心が、そして人生が大きく動いていくことになる――。
主人公すみれ(倍賞)の若き日を演じるのは蒼井優。山田組には『妻よ薔薇のように 家族はつらいよIII』以来6度目の出演となる蒼井が、タクシーの道中で紐解かれていくすみれの“知られざる過去”を体現する。クランクアップ時には「山田組の現場は優しさと緊張感に満ちた夢のような日々で、撮影が終わってしまい本当に寂しいです」と語り、山田組がいかに特別なものであったかを感じさせる。
そんなすみれの結婚相手で、すみれの人生に不穏な影を落としていく小川毅役には、日曜劇場『VIVANT』での怪演や、『アンチヒーロー』(どちらもTBS系)での謎めいた役どころで存在感を発揮する迫田孝也。「山田監督は俳優を志すきっかけ」と語る迫田は、今作が3度目の山田組参加となる。
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浩二の娘・宇佐美奈菜役は、「ミスセブンティーン2024」に選ばれ「Seventeen」専属モデルとしても活動するほか、現在放送中のNHK大河ドラマ『べらぼう』に女郎役で出演するなど今注目の若手女優・中島瑠菜。
若き日のすみれの母で、女手一つで娘を育てる高野信子役は、舞台を中心に活躍しながら、近年では日曜劇場『アンチヒーロー』やNHK連続テレビ小説『あんぱん』などの話題作に出演する実力派女優・神野三鈴。
すみれの初恋の相手、キム・ヨンギ役は、今年配信されたNetflixオリジナルドラマ『恋するムービー』を皮切りに、『おつかれさま』『弱いヒーロー Class 2』など話題作に立て続けに出演し注目を集めている韓国俳優で、本作が日本映画初出演となるイ・ジュニョン。
現代のすみれの司法書士として、彼女の終活を支える阿部誠一郎役は、山田組常連で『男はつらいよ』シリーズ、木村とも共演した『武士の一分』など数々の作品に出演し、人間味あふれる温かさで独特の存在感を発揮する笹野高史。
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さらに、7月11日よりムビチケ前売券(カード&オンライン)の発売が決定した。全国の上映劇場(一部劇場を除く)、またはメイジャー通販サイト、MOVIE WALKER STOREにて発売される。
映画『TOKYOタクシー』は、11月21日より全国公開。
※蒼井優、迫田孝也ほかのコメント全文は以下の通り。
<コメント全文>
■蒼井優
山田組の現場は優しさと緊張感に満ちた夢のような日々で、撮影が終わってしまい本当に寂しいです。
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■迫田孝也
今回で3度目の山田組参加でしたが、俳優を志すきっかけとなった山田監督との仕事は、一瞬一瞬が特別でした。常に集中して臨まないといけない大変だけど、充実感がある現場だったので、無事に撮影を終えられて、今はホッとしています。
小川毅を演じる上で、私自身は根がいい人ですから(笑)、ダークな側面というか悪い人間の部分をどのように表現するかとても苦労しました。蒼井さんとは初共演でしたが、演技面でも山田組参加の面でも頼りになる相棒だったなと感じていて、彼女がすみれ役で本当に心強かったと思っています。
映画『TOKYOタクシー』は大きなスクリーンで鑑賞頂きたい作品ですので、ぜひ、劇場に足を運んでください。お楽しみに。
■優香
初参加の山田組は、とにかく緊張の連続でしたが、ほどよい緊張感の中で演じることができ、無事に終えられてホッとしています。山田監督には手の動きや言葉遣いまで、丁寧に演出していただきました。
今回、木村さん演じる浩二の妻・薫役を演じました。作中では浩二に対して怒る場面も多かったのですが、娘を思う気持ちや、学生時代から長年連れ添った愛情を根底に意識して演じることを心掛けました。
この作品は本当に素敵な映画に仕上がっていますので、ぜひ多くの方にご覧いただきたいです。
■中島瑠菜
撮影前は緊張や不安もありましたが、山田監督からご指導をいただけたことに光栄な気持ちと喜びでいっぱいです。
山田組の現場は良い緊張感があり、多くを学べましたが、私自身の課題も痛感させられました。私は浩二と薫の娘・奈菜として、奔放さの中に音楽への真剣さや、父親への愛情を表現するために明るい声のトーンを意識して演じました。撮影期間中、木村さんと優香さんは本当の家族のように温かく接してくださり、感謝しています。映画『TOKYOタクシー』はすみれの人生が美しく描かれている素敵な作品です。ぜひ楽しみにしていてください。
■神野三鈴
スタジオに入った瞬間、映画を「シャシン」と呼んでいた時代、あの世界が存在していました。情熱に満ちていて、セットの細部まで魂が宿る、これが「山田組」なのだと。自分がここにいることが夢のようでした。
家族のような存在の優(蒼井優)と初めての親子役。緊張と照れ臭さでふわふわしている私をいつもの優しさとユーモアで支えてくれましたが、この現場で俳優部としてやってきた本物の「映画俳優」の矜持を感じ、眩しかった。
大好きな迫田さんの存在も大きかったです。この作品を通して、今、暮らしているこの街の過去や、生き延びた人たちが繋いだ命を抱きしめてほしいです。そして二度とこの街を戦場にはしたくないと感じてほしい。生きていることは奇跡かもしれません。
■イ・ジュニョン
短い撮影期間でしたが、初めての日本映画参加は、色々な感情が入り混じる楽しい経験をさせて頂きました。特に山田監督の感情豊かなディレクションは役を演じやすくしてくださり感謝しています。金城栄基役のお話を頂いた際に、当時の人々の心情を表現することが鍵だと感じていました。実際、演じていくなかではダンスシーンが不安だったのですが、蒼井さんや振付師の先生方のおかげで踊りきることができました。初共演した倍賞さんと蒼井さんは目がとても綺麗な女優さんたちで、スッと役に集中できました。また一緒に撮影できるよう頑張ります。今作は、人間の温かさをしっかり感じられる作品なので、見る人たちも同じ気持ちで楽しんでいただけたら嬉しいです。
■笹野高史
今回、久々に山田組に参加し、山田監督、倍賞さん、木村さんとご一緒できることに、非常に気合が入りました。お三方には特別な思い入れがあり、撮影が終わった今、安堵と寂しさが入り混じる不思議な気持ちです。
山田監督は、年齢を重ねられても変わらず熱心にご指導くださり、何度も撮り直しやリハーサルを重ね、大汗をかきました。まるで故郷に帰ってきたような温かい日々で、毎日が本当に楽しかったです。きっと心温まる素敵な作品に仕上がっていると思いますので、皆様、楽しみにお待ちください。