モンゴルコーセン技術カレッジで機械教室を視察される天皇陛下=9日、ウランバートル(代表撮影・時事) 【ウランバートル時事】モンゴルを訪問中の天皇陛下は9日午前、首都ウランバートルの日本の高等専門学校(高専)をモデルに設立された「モンゴルコーセン技術カレッジ」を訪問された。
午後には皇后さまも加わり、小中高一貫の公立学校「ウランバートル市第149番学校」と、国立医科大付属の「モンゴル日本病院」を訪問。いずれも日本政府の無償資金協力で設立され、学校では10代の生徒たちの歌やダンスに拍手を送り、笑顔で交流した。
「モンゴルコーセン」は、日本の高専に留学したモンゴル人有志が中心となり、日本の協力者の支援も得て、2014年にウランバートルに開校した日本式の高専3校のうちの1校。機械工学科など5学科があり、日本と同様の5年制で技術者を養成し、卒業生の約4割は日本で就職している。
天皇陛下は、セルゲレン校長らの説明を受けながら校内を見学。機械教室では、生徒が製作したロボットや計測機器などを見て「素晴らしいですね」と感心していた。学生や教師らとも懇談。今年6月に卒業し、10月から東京都品川区の会社で働くオドバヤルさん(20)には「就職良かったですね」と声を掛けた。
セルゲレン校長は取材に「(陛下と)いろいろな話ができてうれしいです」と笑顔で語った。

モンゴルコーセン技術カレッジで、学生たちと懇談される天皇陛下=9日、ウランバートル(代表撮影・時事)

ウランバートル市第149番学校で、生徒によるパフォーマンスを鑑賞される天皇、皇后両陛下=9日、ウランバートル

ウランバートル市第149番学校で、パフォーマンスを終えた生徒たちと言葉を交わされる天皇、皇后両陛下=9日、ウランバートル