ホルヘ・マルティン、第12戦チェコGPでようやく復帰へ。MotoGPマシンでのテストで64周走破

0

2025年07月11日 14:50  AUTOSPORT web

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

AUTOSPORT web

ホルヘ・マルティン(アプリリア・レーシング)/2025MotoGP
 7月9日、ロードレース世界選手権 MotoGPクラスに参戦しているアプリリア・レーシングは、度重なる怪我で長期離脱しているホルヘ・マルティンが第12戦チェコGPで復帰する予定であることを発表した。

 2024年のMotoGPチャンピオンであるマルティンは、2月5日に行われたマレーシア公式テスト1日目の序盤でハイサイド転倒を喫し、右手の第5中手骨頭の骨折と左足の第3、第4、第5中足骨を骨折。以降のプレシーズンテストには参加せず、第1戦タイGPに備えていたものの、2月24日のトレーニング中にも負傷し、左手を3個所、右の踵を骨折した影響で開幕3戦を欠場することになった。

 4月11〜13日に開催された第4戦カタールGPで復帰を果たしたマルティンだったが、決勝レースの14周目に13コーナーでファビオ・ディ・ジャンアントニオ(プルタミナ・エンデューロVR46レーシング・チーム)と接触して縁石上で転倒。その際に胸部を負傷し、搬送先のハマド総合病院で精密検査を受けた結果、11個所の肋骨骨折と気胸を起こしていることが判明した。

 マルティンは第5戦スペインGP以降の欠場を余儀なくされ、復帰時期を明言せず療養を続けていた。

 そして、7月9日、アプリリアはマルティンの復帰を見据え、ミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリにてMotoGPマシンでのテストを実施。これはアプリリアのチームマネージャーであるパウロ・ボノラの働きかけにより、4月29日にMotoGPレギュレーション変更で可能となったものだ。

 87日ぶりにアプリリアRS-GP25に跨ったマルティンは、この日に64周を走破。このテストでの結果を受け、チームは7月18〜20日にブルノ・サーキットで開催される第12戦チェコGPで復帰させる予定であると発表した。残すは17日木曜日に行われるメディカルチェックのみとなり、出走許可が下りれば無事復帰が実現することになる。

 なお、マルティンは5月29日、自身のSNSを通じて1年限りでのアプリリア離脱の意向を表明。一方のアプリリア側はマルティンと少なくとも2026年末までの契約があると早期離脱を否定し、法的手段も辞さない構えをみせている。

 8大会ぶり今季2度目のグランプリ出走となるマルティン。チームのサポートが特に重要となるであろう復帰数戦、そして、シーズン後半戦に向けて意見の対立がどのような影響を与えるのか、シート争いが始まりつつあるMotoGPで双方の動向に注目が集まる。

[オートスポーツweb 2025年07月11日]

    ランキングスポーツ

    前日のランキングへ

    ニュース設定