マルク・マルケス(ドゥカティ・レノボ・チーム)/2025MotoGP第11戦ドイツGP 7月12日、2025年MotoGP第11戦ドイツGP 2日目のセッションがザクセンリンクで行われ、MotoGPクラスの予選ではマルク・マルケス(ドゥカティ・レノボ・チーム)がポールポジションを獲得した。小椋藍(トラックハウスMotoGPチーム)は19番手となった。
今シーズンの折り返しとなるドイツGP。今大会から鈴鹿8耐のプライベートテストで負傷したルカ・マリーニ(ホンダHRCカストロール)が4戦ぶりに復帰した。ソムキャット・チャントラ(イデミツ・ホンダLCR)はトレーニング中の怪我によりドイツGPとチェコGPを欠場することが決まっている。なお、今大会のチャントラの代役は立てられていない。
また、前戦オランダGPの決勝で左手を骨折したアレックス・マルケス(BK8グレシーニ・レーシングMotoGP)は、初日から出走している。エネア・バスティアニーニ(レッドブルKTMテック3)は虫垂炎のため初日を欠場したが、土曜日と日曜日も欠場することがチームから発表された。レッドブルKTMテック3はバスティアニーニの代役を起用せず、マーベリック・ビニャーレス(レッドブルKTMテック3)の1台体制で挑む。
午前中に30分間で行われるフリー走行2回目は気温15度、路面温度17度と金曜日と同様に涼しいコンディションのなかスタート。路面は濡れており、雨は降っていない状況だったが、セッション開始直前に雨が降り始め、完全なウエットコンディションとなった。
各車レインタイヤを装着し、フロントにミディアム、リヤにソフトを選択した。セッション序盤はザクセンリンクで8勝を挙げているマルク・マルケスと雨に強いジャック・ミラー(プリマ・プラマック・ヤマハMotoGP)が互いにトップタイムを更新していく。ドイツで圧倒的な勝率を誇るマルク・マルケスが、マシンの挙動を乱す場面もあったものの、タイムをさらに更新。1分29秒048でトップに躍り出た。
セッション終盤になるとマルク・マルケスが1分28秒935までタイムを詰めるなか、KTM勢が速さをみせた。ペドロ・アコスタ(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)が1分28秒680でトップに立つと、ビニャーレスが1分28秒474でアコスタを上回る。しかし、最後にトップに立ったのは1分28秒277までタイムを更新してみせたマルク・マルケスだった。
ザクセンリンク9勝目を狙うマルク・マルケスがウエットコンディションとなったフリー走行2回目でトップ。2番手にビニャーレス、3番手にアコスタがつけている。
続いて行われた予選Q1は気温15度、路面温度17度のウエットコンディション。序盤はフリー走行2回目で2番手につけたビニャーレスが1分29秒164でトップに立つも、ヨハン・ザルコ(カストロール・ホンダLCR)が速さをみせる。前後ミディアムを選択したザルコは1分29秒108でビニャーレスを上回ると、1分28秒370まで更新してみせた。
一方、リヤにソフトを履くビニャーレスは、残り2分で1分28秒049を記録しトップに再浮上。しかし、勢いに乗るザルコが1分27秒827を叩き出し予選Q1をトップで通過した。ビニャーレスが2番手に入り、こちらも予選Q2へ進出を決めている。
小椋は1分30秒104とタイムを詰めることができず予選Q1を9番手で終了。スプリントと決勝は後方からのスタートとなった。
ポールポジションが決まる予選Q2はさらに雨足が強まり、難しいコンディションに。セッション開始直後、予選Q1から勝ち上がってきたビニャーレスが4コーナーでハイサイドを喫し、いきなり転倒。ミラーも同じく4コーナーで転倒してしまう。
そんななか、セッション序盤からトップに立ったのは1分28秒730のマルク・マルケスだった。周回するたびにタイムを更新していったマルク・マルケスは、自身のタイムを1分28秒083まで更新。2番手はザルコがつけたが、マルコ・ベゼッチ(アプリリア・レーシング)が1分28秒649をマークしてそれを上回る。
しかし、予選Q1から好調をキープしているザルコが翌周に再び2番手に入り、最終的に1分27秒962まで縮めた。最終的に一度もトップを譲らず1分27秒811までタイムを更新したマルク・マルケスがポールポジションを獲得した。
3番手には1分28秒232のベゼッチ、4番手は最終ラップで転倒したもののフランコ・モルビデリ(プルタミナ・エンデューロVR46レーシング・チーム)が1分28秒650で2列目に入った。5番手はアコスタ、6番手はアレックス・マルケスだった。
[オートスポーツweb 2025年07月12日]