小椋藍、スプリントはウエットの走行に理解深め「終盤の数周はかなり良くなった」/第11戦ドイツGP

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2025年07月13日 06:20  AUTOSPORT web

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小椋藍(トラックハウスMotoGPチーム)/2025MotoGP第11戦ドイツGP
 7月12日、2025年MotoGP第11戦ドイツGP MotoGPクラスの初日のセッションがザクセンリンクで行われた。小椋藍(トラックハウスMotoGPチーム)は予選で19番手を獲得し、スプリントは17位でフィニッシュした。

 小椋はこのザクセンリンクで昨年のMoto2クラス参戦時は3位表彰台を獲得しているものの、MotoGPクラスでは初走行となり「かなり難しいという印象を持っている」と語っていた。初日のプラクティスでは0.9秒差の13番手を獲得したが、セクター2〜3でまだ詰める必要性があるとし、2日目はその改善に取り組んでいたようだ。

 ただ、2日目は小椋の取り組みを難航させることとなった。朝からザクセンリンクの上空は雨を降らせ、1日を通してウエットコンディションに。午前のフリー走行2回目はレインタイヤで走行を重ね、ラストラップで自己ベストとなる1分31秒702をマーク。ただ、トップからは3秒以上の差があり、厳しい状況となってしまう。

 そのなか臨んだ予選Q1でも水飛沫が上がるほどのコンディションとなり、前半は自己ベストを更新できず、なかなか10番手から順位を上げることができない。それでもセッション後半には立て続けにタイムを短縮し、最後の計測で1分30秒104まで縮めることに成功。ひとつ順位を上げ、9番手で終えることとなったが、引き続き苦戦を強いられてしまった。

 マーベリック・ビニャーレス(レッドブルKTMテック3)の欠場によりひとつ繰り上がり、18番グリッドからスタートとなった小椋はフロントとリヤともにソフトのレインタイヤを選択。オープニングラップでは最後尾に後退するも序盤に17番手まで回復し、順位をキープしていく。中盤以降はやや独走状態で他者とのバトルやオーバーテイクには至らず、そのまま17位でフィニッシュとなった。

 2日目はウエットコンディションによる天候悪化に苦戦を強いられてしまったが、少しずつ理解度は深まっている様子。決勝では小椋のさらなる改善と追い上げに期待したいところだ。


トラックハウスMotoGPチーム 小椋藍(予選:19番手、スプリント:17位)

「僕にとって、スプリントはウエット路面での単なる練習走行に過ぎませんでした。序盤は苦戦しましたが、終盤の数周はかなり良くなりました。ラップタイムもそれほど速くはありませんでしたが、まずまずの出来でした。もし明日も雨が降ったら、もっと早くフィーリングと自信を深め、バイクの調整もできるかもしれません。もし明日ドライなら、プッシュしてウエット時のよりも良い結果が出せると思います。どちらにせよ、準備はできています」

[オートスポーツweb 2025年07月13日]

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