サンパウロのインテルラゴスを走行する50号車フェラーリ499P
WEC世界耐久選手権に50号車フェラーリ499P(フェラーリAFコルセ)で参戦しているミゲル・モリーナは、ル・マン24時間レースでの失格によりポイントを失った50号車のクルーがタイトル争いにおける地位を取り戻すには、「レースごとに最大限の結果を出す」必要があると考えている。
モリーナ、アントニオ・フォコ、ニクラス・ニールセンは、7月13日に決勝が行われる第5戦サンパウロ6時間レースに、ハイパーカー・ドライバーズ・ランキング3位で臨む。
彼らは、ランキング首位を走る51号車フェラーリ499Pから48ポイント差をつけられている。ル・マン24時間レース後のテクニカル違反による失格で、50号車は当初獲得していた4位フィニッシュから24ポイントを失ったことで、その差は大きく開いた。
サンパウロで記者団に対しモリーナは、自身、フォコ、ニールセンが残りのシーズンで直面するであろう困難を認めた。
同時に、モリーナはシーズン最終戦となるバーレーン8時間レースまでに、この差を可能な限り縮めるという目標を掲げた。バーレーンは8時間レースのため、通常の6時間レースよりも多くのポイントが獲得できる。
「前回のレース以来、僕らはレースごとに集中して、できる限り結果を出し、バーレーンでできる限り上位に食い込めるように努めなければならない」とモリーナは語った。
「バーレーンはチャンピオンシップでより多くのポイントを獲得できるレースだ。そのためには、レースごとにプッシュし、ポイントを最大化し、状況を最大化するよう努めなければならない」
「困難なレースになることは承知している。僕らにとって非常に重要なマニュファクチャラーズチャンピオンシップという大きな目標もある」
「だけど僕らは全力を尽くし、ここからチャンピオンシップの最後まで、できる限り上位をキープするよう努めるつもりだ」
■51号車のジョビナッツィは契約を延長
一方、51号車のドライバー、アントニオ・ジョビナッツィは、残り4レースで113ポイントが争われる中、チャンピオンシップはまだ決着がついていないと指摘した。
「まだ4レース残っているんだ」とジョビナッツィ。
「バーレーンでも大きなポイントが期待できる。フェラーリとして、僕らは良い位置にいる。(現在ランキングで)1位、2位、そして3位だ」
「このアドバンテージを最後まで活かさなければいけない。チーム一丸となって、そしてプレーして、バーレーンまでトップの座を守り抜きたいね」
なお、サンパウロ戦を前にした火曜日、フェラーリはジョビナッツィとの複数年契約延長で合意に達したと発表した。これにより、2017年に始まったこのドライバーとこのブランドとの関係がさらに強化されることになる。
契約延長について問われたジョビナッツィは、跳ね馬のハイパーカー・プログラムで最初の3年間を成功に導き、2023年のル・マン100周年レースで優勝を果たした経験を踏まえ、「まさに絶好のタイミング」だったと語った。
「僕が契約にサインするなら、それは僕が望んだことということだ」
「このチーム、チームメイト、そしてこのマシンとともに過ごした3年間は素晴らしいものだった。多くの成功を収めることができた」
「いまはまさに絶好のタイミングで、こうして契約を延長できたことを、みんなに伝えることができてとてもハッピーだね」
[オートスポーツweb 2025年07月13日]