モデルプレスのインタビューに応じた磯村勇斗(C)モデルプレス【モデルプレス=2025/07/14】7月14日スタートのカンテレ・フジテレビ系月10ドラマ「僕達はまだその星の校則を知らない」(毎週月曜22時〜)で主演を務める俳優の磯村勇斗(いそむら・はやと/32)にインタビュー。前編では、民放連ドラの主演に辿り着いた今の心境、今作の推しポイントなどを語ってくれた。
【写真】磯村勇斗主演“月10”生徒役キャスト11人◆磯村勇斗主演「僕達はまだその星の校則を知らない」
本作は独特の感性を持つがゆえに何事にも臆病で不器用な主人公が、少子化による共学化で揺れる私立高校にスクールロイヤー(学校弁護士)として派遣されることになり、法律や校則では簡単に解決できない若者たちの青春に、必死に向き合っていく学園ヒューマンドラマ。主人公のスクールロイヤー・白鳥健治を磯村、元・男子校の教師で主人公にとっての良き理解者となるヒロイン・幸田珠々を堀田真由、2人が勤務する私立高校の理事長・尾碕美佐雄を稲垣吾郎が演じる。
◆磯村勇斗、民放連ドラ主演は「当時の自分は想像していなかった」
― 磯村さんは中学生時代から役者を目指していたとのことですが、民放連ドラの主演まで辿り着いた今の心境を教えて下さい。
磯村:当時の自分は想像していなかったです。まだまだ未熟な僕を主演に導いてくださった制作の皆さんには本当に感謝しています。この機会をいただいたからには、しっかりとドラマを盛り上げたいと思いますし、良い作品を届けたいという思いはより強くなりました。
― 今作は磯村さんが過去に出演していたドラマ「TWO WEEKS」(2019年)のプロデューサーを務めていたお二方からのオファーということで、出演発表時のコメントで「少しでも成長した姿をお見せして、白鳥健治として恩返しをしていきたい」と話していました。ご自身では、どのような部分が成長したと思いますか?
磯村:大きく成長しました。…今のは冗談です(笑)。成長しているかは僕自身ではわからないので、実際にプロデューサーの方々が僕のお芝居を見て、どう感じたのか気になります。この数年で蓄えてきたものをここでしっかりお見せして「成長したね」って言われたいです。
― クランクインしてから1ヶ月半ほど経ったそうですが、現場の雰囲気はいかがですか?
磯村:現場の雰囲気は本当に良いです!ドラマの現場では、スケジュールが詰まってくるとバタバタしたり、ギスギスしてしまうイメージもありますが、そういったことは全くなくキャストやスタッフの皆さんが思いやりを持って撮影をしているので、非常に有意義な撮影時間を過ごせています。お芝居に対しても、監督陣が追求してくださるので、俳優陣も良い環境で撮影できていると感じています。
― 夏の撮影ということで、暑さは大丈夫でしょうか?
磯村:幸いなことに今回は室内ロケが多いので、その点は良かったなと思います(笑)。ですが、ときどき屋上ロケや外でのロケがあると、やはり夏本番が始まったなという暑さを感じます。暑さには気を付けようと思っています。
◆磯村勇斗、役との共通点とは
― 健治の魅力は、どのようなところにあると思いますか?
磯村:実際に健治のような人物が身近にいたら、最初は怖いなと思うかも知れないです(笑)。掴みどころがなく、何を考えているのか分からない。しかし、それがすごく魅力的に見えてきて。健治という存在を「見守りたい」、「応援したい」と思いますし、彼の感性を知りたいときっと思うだろうなと。それぐらい彼は自由です。人の心があまりわからないところから始まるので、その不器用さがチャーミングに見えたら良いなと思っています。
― 磯村さんご自身と健治の人柄は離れているのでしょうか?
磯村:結構離れている気がします。ですが、星がすごく好きという彼の何か1個を突き詰めていく姿勢は、似ているかもしれないです。それが結果的に自分の落ち着く場所、言葉、景色になっていくというのは、僕の場合は俳優という仕事やサウナ。本当に自分が好きだと思ったものに入り込んでしまうことがあるので、そういった点では似ているかなと思います。
◆磯村勇斗、生徒の心情に共感
― 作品のキーとなる「校則」や「自由」について、磯村さんの考えを教えて下さい。
磯村:第1話では生徒が色々な校則に不満があり、そういったことに対して模擬裁判を起こしていく姿が描かれます。僕自身、規則が嫌いな人だったので生徒の気持ちはわかります。頭髪、制服など、あらゆる校則で自由を奪われているのではないかという気持ちになってしまうのは、僕も経験があり共感できることが多かったです。僕は学生時代に「この校則はなくしても良いのではないか」という考えがあり、先生と話したこともあります。頭髪について「耳の上が出ているというのはどういうことなのでしょうか?」「こうしたら長くても良いのでしょうか?」と。ヘアワックスがダメな学校だったのですが、ヘアワックスをしている先生が僕に「ヘアワックスはダメだ」と言われたので「先生はヘアワックスを付けていますが、それはお手本になるのですか?」という様な話も先生としていました(笑)。その当時にスクールロイヤーがいれば、もしかしたらスムーズに解決していたのかもしれないなと思います。
― スクールロイヤーという職業は、もともとご存知でしたか?
磯村:名前はニュースで見たことがありましたが、どういったことをしているのかまでは知らなかったので、今回の役を通じて勉強しています。
― スクールロイヤー役を演じるにあたって、苦労していることはありますか?
磯村:法を熟知していないと対応できないことが多いので、セリフで法の言葉がたくさん出てくるのですが、それを覚えるのが難しいです。普段の会話劇よりもセリフを入れるのに時間がかかると思いました。弁護士役は初めてなので、毎回出てくるセリフを調べています。調べることでスッと入ってくるので、言葉だけで覚えないようにはしています。
― 生徒を演じる若手の俳優と関わる機会も多いと思いますが、刺激を受けたことはありますか?
磯村:僕が俳優を志していた時期が同じような年なので、当時の自分のことを、彼らを見ていて思い出します。彼らのピュアさや真っ直ぐさは自分も忘れてはいけないなと撮影しながら思っています。本当にみんな可愛くて一生懸命なので、今回は生徒に注目してもらいたいです。
― 今作の推しポイントを教えてください。
磯村:僕の中で学園ドラマと言えば、先生が1人立って生徒と向き合う…という熱いイメージがあったのですが、今回の「ぼくほし」は、あくまでも弁護士がスクールロイヤーとして学校に来る。僕が演じる白鳥健治は本当に臆病で、それに加え学校が大嫌いというところからスタートします。生徒たちと共に成長していく主人公は、これまでの学園ドラマにはない新しいテイストで、皆さんに楽しんで観ていただける推しポイントだと感じています。
(modelpress編集部)
◆磯村勇斗(いそむら・はやと)プロフィール
1992年9月11日生まれ、静岡県出身。2015年「仮面ライダーゴースト」で注目を集め、NHK連続テレビ小説「ひよっこ」では幅広い層からの支持を獲得。近年の出演作はドラマ「きのう何食べた?」シリーズ(テレビ東京)、「不適切にもほどがある!」(TBS)、「今際の国のアリス」(Netflixシリーズ)、映画「月」、「正欲」など。
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