「19番目のカルテ」1話 ©︎TBSスパークル/TBS松本潤が主人公の総合診療医を演じる「19番目のカルテ」の1話が7月13日に放送。徳重の患者に真摯に向き合う温かい姿に「救われる人が沢山いるだろうな」や「ハンカチ要る」などの声が上がっている。
同名漫画が原作の本作は、未だ世間に浸透していない総合診療医の活躍を描いた物語。主人公で総合診療医の徳重晃を松本潤、整形外科の医師・滝野みずきを小芝風花、整形外科科長の成海辰也を津田寛治、院長の北野栄吉を生瀬勝久、小児科医の有松しおりを木村佳乃、外科部長の東郷陸郎を池田成志、外科部長の父を持つ外科医の東郷康二郎を新田真剣佑、麻酔科医の大須哲雄を岡崎体育が演じている。
※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。
18もの専門分野に細分化された高度な日本の医療。それぞれの分野の専門医たちが診察・治療を行っているが、複雑な症状を抱えどの診療科にかかればいいかわからない患者がいたり、その結果患者が各科をたらい回しにされたりという課題も生まれている。
そんな数々の問題を解決するために誕生したのが、19番目の新しい科である総合診療科だ。しかし、世間的にも医師たちの間でも、まだその存在や意義が浸透していない現実がある。そんな総合診療科を、とある街の地域医療の中核を担う魚虎総合病院が新設することに。総合診療科の新設は、院長の北野栄吉(生瀬勝久)が独断で決めたことだった。
その頃、魚虎総合病院の整形外科では、全身の痛みを訴える女性患者・黒岩百々(仲里依紗)が診察を受けていた。検査で異常はないことが判明したが、百々はたった10分の診察にイライラを隠しきれない様子。
同じく整形外科に入院中の老年の男性患者・横吹順一(六平直政)も医師に対する不満を撒き散らし、担当医の滝野みずき(小芝風花)を手こずらせていた。横吹は、足の骨折で入院しているにもかかわらず「喉が痛い」と騒ぎ、「医者なのに風邪も治せないのか」と滝野に言う。しかし、整形外科医の滝野にとって、喉の痛みは専門外。そのため、別の専門医に任せることしかできない滝野は、患者のそんな嫌味にも反論ができずにいた。
時間に追われる医師たち、そんな医師たちに不満を持つ患者たちで、魚虎総合病院はどこかピリピリした空気が漂っている。そんな中、「総合診療医」を名乗る徳重晃(松本潤)という男が現れて――というのが1話の展開。
その後、突然横吹が苦しみ始める。滝野は咽喉科に回そうとするが、そこへ徳重が現れ、横吹に質問をし始める。徳重との会話から心筋梗塞だと気づいた滝野は、急いでオペを依頼。横吹は一命を取り留めるが、滝野は自分の至らなさを反省する。そして総合診療に興味を持った滝野は、徳重の診療を学ばせてもらうことに。一人でなんでも治せる医者になりたいと言う滝野に、徳重は「誰かに頼ることは、悪いことかな」と問いかける。
その後、職場で倒れた百々が、魚虎総合病院に運ばれてくる。苦痛に悶えながらも大したことがないように扱われ、怒りを露わにし会社に戻ろうとする百々。そんな彼女の姿を見た滝野は、百々を総合診療科に連れて行く。
「あなたの言葉で聞きたい」と、百々にいくつも質問を投げかける徳重。そして彼は検査をしたいからと入院を進めるのだった。しかし、百々は病気じゃないのに仕事を休める状況じゃないと断る。そんな彼女に徳重は、生活に支障が出るのは大したことだと伝え、ひとまず採血をする。その後、百々は入院することになるが、整形外科科長の成海辰也(津田寛治)は反発する。
検査の結果、やはり特別な異常は認められなかったものの、徳重はこれまでの検査結果と百々の話から、「線維筋痛症」だと診断。自分の痛みが病気だと認められた百々は、「やっと病気って言える」と涙を流す。
「僕は信じています。あなたの痛みは本物です」と患者に寄り添う徳重の姿に、SNSでは「徳重先生の、苦しみをまるっと包み込みこんでくれるような対話。あんなお医者さんがいたら、救われる人が沢山いるだろうな」や「徳重先生の言葉があったかすぎてやっぱりハンカチ要るわ」、「徳重先生みたいな人が、病院にいると、良いなぁと思ったな。人を診るって、いいよなぁ。うちは持病あるから定期的に病院に通うけど、徳重先生みたいな人がいたら、安心するなぁと思った。良いドラマやな」などの声が。
また、演技力が光るキャスティングに、「すべてのキャストがめっちゃ良い。そして仲里依紗ちゃんの演技が素晴らしすぎ。第1話のゲストが彼女でホントに良かった!もともと素敵な原作だけど、さらに勢いがついたなーって嬉しくなりました」や「各診療科の先生方も個性豊かで魅力的!今後が楽しみ」、「仲里依紗さんはじめ俳優さんみんな演技すごい! これからの展開も楽しみ!」などの声が上がっている。
【第2話あらすじ】
魚虎総合病院に、心臓に先天性の病気を抱えている少年・岡崎咲(黒川晏慈)が救急搬送されてきた。付き添ったのは、兄の拓(杉田雷麟)。咲が生まれてから14年間にわたり主治医を務めて来た小児科医の有松しおり(木村佳乃)は、必死で処置にあたる。
一方、総合診療医の徳重(松本潤)は、なぜか兄の拓を気にかけている様子。カンファレンスで咲の容態急変時の様子を気にしたり、拓や咲の父・浩司(東根作寿英)について調べたりと医師たちから訝しがられるような行動をしていた。有松は、自分の落ち度を探られているのかと感じ、不快感をあらわにし――。
「19番目のカルテ」は毎週日曜21時〜TBS系にて放送中。
(シネマカフェ編集部)