メルセデス・ベンツ、初代『G』インスパイアの限定車“Edition STRONGER THAN THE 1980s”を導入

　初代からの総生産台数が50万台を記録したことを記念し、メルセデス・ベンツが誇る本格オフローダー『Gクラス』に、1980年代を彷彿とさせるビンテージカラーを採用した特別仕様車『G450d Edition STRONGER THAN THE 1980s（ISG／エディション・ストロンガー・ザン・ザ・ナインティーンエイティーズ）』が登場。初代のモデルコード“W460”にちなみ世界限定460台、日本限定計100台で、7月11日より予約注文の受け付けが開始されている。

　長い歴史の礎を築いた初代『Gクラス』の“280 GE”に着想を得たこのモデルは、往年の1980年代デザインの要素を随所に纏いながら、現代のテクノロジーと融合した唯一無二の存在とされる。

　ボディカラーには初代のオプションカラーであった3色の復刻カラーを採用し、当時の雰囲気を現代のソリッドペイントの塗装技術で鮮やかに再現。マヌファクトゥーア・アガベグリーンは自然に溶け込むような緑色がGクラスの堅牢さと並外れたオフロード性能を象徴し、同じくマヌファクトゥーア・クリーミーホワイトはエレガントな佇まいのクラシックかつタイムレスなカラーが多くの支持と人気を集め、マヌファクトゥーア・コロラドベージュは砂漠を連想させる暖かみのあるカラーは、冒険心や自由さを表現すると同時に、このモデルの用途が実に多様であることを印象付ける。

　そんな復刻版のボディカラーにあわせ、このGクラスを象徴するパーツのひとつであるウィンカーランプも1980年代に主流だったオレンジ色を採用し、さらにフロントフェイス、バンパー・ホイールアーチ、ドアミラーカバーにはマットなブラックカラーを施すなど、クラシックなシルエットの完成度を高めている。

　脚元には5スポークの18インチアルミホイールを装着し、1980年代の純正パーツを採用したシルバープレートの「Mercedes-Benz」リヤバッジに、専用デザインのスペアタイヤカバーなど、細部に至るまで“280 GE”のエッセンスを盛り込んでいる。

　同じくインテリアにも当時のデザインを彷彿とさせる装備を多数採用し、上質なレザーとダヴグレーのファブリックシートで織りなされるチェックパターンの組み合わせは、1979年に初めて登場したGクラスにて使用されていた典型的なシートデザインを現代に蘇らせたもの。

　助手席側グラブハンドルには「STRONGER THAN THE 1980s」の刻印が、そしてセンターコンソールには「1 of 460」の刻印が入り、このモデルが世界で限られた台数しか存在しない特別な1台であることを印象付ける。

　さらにフロントのイルミネーテッドステップカバーには、同車の生産拠点であるオーストリア・グラーツ近郊のショッケル山の地形が描かれる。同地には誕生以来現在までGクラスの試験走行コースが設置されており、厳しい山道を含むこのテストコースでの試験をクリアした証として与えられる「Schöckl Proved」のバッジには、特別仕様車専用のデザインを採用。各3色のボディカラーに合わせたバッジがBピラーに装備された。

　また、オフローダーらしいスタイルを極めるプロフェッショナルラインの装備としてPROFESSIONALマッドフラップ（リヤ）、オールテレインンタイヤも標準装備。さらに「G」ロゴ入りプロジェクターや「G」ロゴ入りドアボタン （ブラック）といったGクラスの世界観を楽しめるアイテムも搭載されている。

　ベースモデル同様に新しい世代の運転支援機能“ドライビングアシスタンスパッケージ”の搭載や、MBUXによるデジタル化、ISG（インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター）搭載によるパワートレインの電動化も果たし、日本市場への割り当てはアガベグリーンが55台、クリーミーホワイト25台、コロラドベージュ20台の内訳に。全車左ハンドル仕様となり、価格は2700万円（税込）となっている。

●メルセデスコール：0120-190-610●メルセデス・ベンツ日本ウェブサイト：http://www.mercedes-benz.co.jp

[オートスポーツweb 2025年07月14日]