高石あかり、芝居を掴んだ瞬間明かす「ほんの一瞬だけ何かがあった」 オダギリジョーはうらやむ

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2025年07月14日 20:51  ORICON NEWS

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芝居を掴んだ瞬間について明かした高石あかり(C)ORICON NewS inc.
 俳優の高石あかり(※高=はしごだか)、オダギリジョー、玉田真也監督が14日、都内で行われた映画『夏の砂の上』のティーチインイベントに登壇した。

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 主人公・治をオダギリ、治の姪・優子を高石が演じる。ラストの2人の別れのシーンは横から2ショットのみで撮影されたそう。「引きで客観的な視点で見てもらいたかった」という玉田監督のこだわりで、オダギリは「偉いなと思った。撮っちゃうと使っちゃう。撮らないのが正解。でも怖くて撮っちゃうんですよね」とうなっていた。

 そんなシーンで高石は「前に水を掛けるシーンを撮り終えて、あのシーンだったんです。私の中の話ですけど、たくさん成長させてもらえて、水を掛け合うところで個人的にお芝居について、ほんの一瞬だけ掴んだ何かがあった」と明かす。「その後に『おじちゃん、ありがとうございました』と交わした目線が今でも忘れられなくて。『うわっ!』と思ってる顔してると思います。強い印象の残る大事なシーンです」と高石が話すと、オダギリは「もう1回見たくなる。上手じゃないですか」と笑っていた。

 最後のあいさつでオダギリは「最後の話を含めて、もう1回見たいと思ってもらえたかもしれない」とにっこり。「僕も役者として、なんでこういう話ができないのかと反省してしまうぐらい。きっと僕にも生々しい瞬間がたくさんあって、それが映像にも収められているはず。そういうものを、もう1回、自分で再確認したいので見たいと思いました」としていた。

 『読売文学賞 戯曲・シナリオ賞受賞』の松田正隆氏による傑作戯曲を、気鋭の演出家・玉田真也の監督・脚本、オダギリが主演・共同プロデューサーを務め映画化。愛を失った男、愛を見限った女、愛を知らない少女…それぞれの痛みと向き合いながら、夏の砂のように乾き切った心に、小さな希望の芽を見つけていく姿を描く。先日閉幕した『第27回上海国際映画祭』のコンペティション部門に日本作品で唯一招待され、日本映画として23年ぶりの快挙となる『審査員特別賞』を受賞するなど、話題となっている。

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