東京都赤十字血液センター=15日、東京都新宿区 東京都赤十字血液センターで5月、血液製剤「新鮮凍結血漿(けっしょう)」(FFP)約1万3700本が、保管していた冷凍庫の故障で輸血に使えなくなっていたことが15日、同センターへの取材で分かった。医療機関への納品に影響はなく、保管温度が高い別の血液製剤の原料に転用するとしている。
同センターによると、江東区の同センター辰巳供給出張所で5月11日午後10時半ごろ、血液製剤を保管する冷凍庫の電源が落ちた。約4時間後に復旧したが、保管の基準温度(マイナス20度以下)を上回る時間が約2時間半続いた。
冷凍庫の温度をコントロールする制御盤に、電圧規格の異なる端子台を誤って設置したことが原因という。
日本赤十字社は6月10日に厚生労働省に報告。福岡資麿厚労相は15日の閣議後記者会見で「把握した事案は速やかに報告するように強く要請した」と述べた。