「何が起きているの? ハルウララ」――引退した競走馬「ハルウララ」への支援が海外から急増しているとする、引退馬・功労馬の支援サービス「生牧草バンク」の投稿が、X上で話題だ。きっかけとなったのは、ゲーム「ウマ娘 プリティーダービー」(iOS/Android、PC)の英語版のリリースだという。
ハルウララは、1998年にデビューし2004年に引退した日本の競走馬。113戦0勝という生涯戦績ながら、1勝も挙げずに負け続ける姿が逆に人気を集め、一大ブームを巻き起こした。ウマ娘 プリティーダービーにも実装されており、「才能はないが、決してくじけないウマ娘」として人気を博している。
Cygamesは25年6月26日(日本時間)、北米・ヨーロッパ向けに英語版ウマ娘をリリースした。同アプリは、海外ユーザーからも多くの注目を集めているが、中でもハルウララの人気は急上昇。SNSでハルウララに言及する書き込みや、ファンアートなどが多く掲載されている。
こうした中、日本のあるXユーザーが、生牧草バンクを通じたハルウララへの支援方法を紹介。投稿では「40ドルで牧草を1箱、15ドルで3分の1箱分を匿名支援できる」として、注文方法を具体的に紹介していた。引退馬として余生を送るハルウララに牧草を贈る仕組みを英語で丁寧に解説した投稿は、5万以上のいいねを集めるなど注目を呼んだ。
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生牧草バンクは、牧草の生産・加工などを手掛ける中央牧草センター(千葉県四街道市)が運営する、引退馬・功労馬の支援サービス。1箱/5キロ(6000円)の生牧草を、1口2000円から購入でき、任意の馬に贈ることが可能だ。
生牧草バンクの公式Xアカウント(@namabokusobank)は12日、「海外からうーちゃん(ハルウララ)宛ての生牧草バンクのご利用が爆発しています」と報告。13日には「馬たちの未来を大切に思う気持ちは万国共通だと感じています」と投稿し、「相当数の注文が入っている」と明かした。
同アカウントは、「生牧草は生もののため、一日に出荷できる量に限りがある」とし、「おいしい生牧草を適宜発送させていただきますので、発送までお待ち頂ければ幸いです」と呼びかけている。
英語圏のウマ娘ユーザーの間では、生牧草バンクのWebサイトがアクセス困難になるほど、実馬への支援が寄せられていることが話題に。ハルウララが牧草を食べるファンアートも相次いで投稿され、人気を博している。
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