英文記事をＡＩ自動翻訳＝時事通信とＡＦＰが「ＦＡＳＴＬＯＯＫ」発表

　時事通信社と、世界三大通信社の一つであるフランスのＡＦＰ通信は１５日、生成ＡＩ（人工知能）を使ってニュースを自動翻訳する新ニュースサービス「ＦＡＳＴＬＯＯＫ（ファストルック）」を発表した。両社は１９４９年にニュース提供契約を締結したが、協業商品は初めて。

　ＦＡＳＴＬＯＯＫは、時々刻々と配信されるＡＦＰの英文記事とＡＩで自動翻訳した日本語をパソコンやスマートフォンで同時に読むことができる。ＡＦＰ側がシステムを開発・運用し、時事通信が日本の企業や官公庁、メディアなどに販売する。

　両社のトップはコメントを発表。境克彦時事通信社長は「ＡＦＰと時事の長い歴史において極めて画期的な出来事だ」と指摘した。ファブリス・フリースＡＦＰ会長兼最高経営責任者（ＣＥＯ）は「激動の時代にあって企業経営者は意思決定に当たり、これまで以上に迅速かつ信頼できる情報へのアクセスが求められている」と話した。

　欧州連合（ＥＵ）のプレスリリースを日英２カ国語で表示するオプションサービスもある。ＦＡＳＴＬＯＯＫの紹介サイトは、ｈｔｔｐｓ：／／ｇｌｏｂａｌ―ｓｏｌ．ｊｉｊｉ．ｃｏｍ／ｆａｓｔｌｏｏｋ／。