銀行員からキャバ嬢へ DJ社長オーディション合格者・白桃ももが語る“鬱の一歩手前”で決断した人生の分岐点

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2025年07月15日 18:04  モデルプレス

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白桃もも(C)モデルプレス
【モデルプレス=2025/07/15】歌舞伎町のキャバクラ「華灯」のキャバ嬢・白桃もも。家族の支えと兄の一言で人生をやり直す決意をした彼女が、逃げた沖縄で出会ったキャバ嬢という働き方。自信を取り戻すまでのリアルを語る。【インタビュー全2回の1回目】

【写真】DJ社長オーディション合格で人生変わったキャバ嬢

◆沖縄でキャバ嬢デビュー
― まずはキャバ嬢として働き始めるまでの経緯を教えていただけますか?

もも:私は高卒で卒業して、すぐに金融系の会社に就職したんです。めちゃくちゃ勉強して、やっと入れた会社で親はすごく喜んでくれたんですけど、人間関係に疲れて1年くらいで辞めちゃいました。それが精神的に辛くて、そこから抜け出したくて沖縄に行ったんです。そこでお金が無くなったからキャバクラをやってみようかなって始めたのが最初ですね。

― 初めてのキャバクラは沖縄だったんですね。

もも:そうなんです(笑)。沖縄に友達がいて、その友達がキャバクラで働いていたから私も働いてみようかなって始めました。なのでキャバクラで働くことに抵抗はなかったし、まだ未成年だったのでお酒も飲まず悠々と働いていました。

― 接客も苦労せず?

もも:そうですね。お父さんの会社の人がよく家に来ていて、年上の男性とは話す機会がいっぱいあったので、苦労しなかったです。どんな話ならウケがいいかとかも、その時に学べたので(笑)。なんだか楽しそうだなって感覚でキャバクラは始めました。
― 沖縄ではどれくらい働いていたんですか?

もも:沖縄には1年くらい居て、キャバクラは7ヶ月くらい働きましたね。働いている時に成人したので、お酒も飲めるようになり、かなり鍛えられました。最初の頃はビール1杯で顔が真っ赤になっていたんですけど、ハブ酒とか泡盛とか飲んで、かなりお酒強くなりました(笑)。「華灯」の中でも結構飲める方かなって思います。

成人式があったので実家の静岡に戻ったんですけど、「何もすることないなぁ。東京行こうかな!」って上京しました。

― 「華灯」で働き始めたのはDJ社長のオーディションがきっかけなんですよね。

もも:そうです。DJ社長のキャバ嬢オーディションというのがあって、そこで合格して「華灯」で働き始めたんです。それから2年半くらいになります。

◆キャバクラで鍛えられたメンタル
― これまでのキャリアの中で、最も成長を感じた経験や学びを教えていただけますか?

もも:最初の頃はやっぱりメンタルがやられることも多かったんです。沖縄の時にお客様から長文のLINEがきて怒られた時には、泣いて落ち込んじゃいました。今では「こんな人もいるんだー」って流せるようにはなりましたが。

― 働いていくことでメンタルも強くなっていったんですね。

もも:接客の仕方がわかってきてから強くなりましたね。キャバ嬢としてお客様と接するのもエンタメとしては大事だと思うんですが、人間として接する方が面倒をみてくれるというか。与えてもらうだけじゃなくて、こちらからお誕生日をお祝いしてあげたり、お客様のフットサル大会に参加するようにしたりとか。そうすると何倍にもして返してくれたり、新しいお客様がつくキッカケになるんです。それに、そういうきっかけで知り合ったお客様は良い人が多いんですよね。

― 「今のお店だからこそ」と感じる居心地の良さや魅力はどのような点にありますか?

もも:代表の後藤さんがいなかったら、続けていないですね。他にもお店の偉い方で、「売り上げのために頑張れ!」って強めに鼓舞してくれる方がいるんです。もちろん売り上げを上げるなら、そういう方も必要なんですが、後藤さんは「そんなに、気負わなくていいんじゃない」ってフォローしてくれるんです。すごくいいバランスでフォローしてくれています。

それに「華灯」は女の子同士の関係もサバサバしているというか。一番売り上げを上げているから話しかけにくいとか、あの卓のお酒は飲みたくない、といった空気もないです。もちろん個人間での好き嫌いはあると思いますが、お仕事となると働きやすい環境だなって感じます。私、人間関係がダメだとすぐ辞めちゃうと思います(笑)。飽き性の私が2年半続けているのもすごいなって感じます。

― 7月はももさんのバースデーですね。今年はどのような想いで準備を進めていますか?

もも:去年はプリンセスをテーマに水色のドレスを着たんです。今年は黒のドレスで大人っぽい印象にしたいなと思っています。オリジナルシャンパンには私の好きなロゼカラーのピンクを入れました。たくさんロゼを入れてもらいたいなって思っています(笑)。
◆白桃ももの挫折を乗り越えた方法

― ももさんがこれまでの人生の中で挫折や辛いと感じた経験はありますか?

もも:やっぱり銀行員時代が一番辛かったですね。ベッドから起き上がれなかったし、耳鳴りがして気持ち悪くなることも結構あって。 人生で一番辛かったかも。

銀行員になれた時に親もすごく喜んでくれたし、銀行員で働き続けるのが重要だと思っていたんです。でも職場の人から嫌がらせをされて、鬱のようになっちゃって仕事も休みがちになって…。でも親を悲しませないためにも働き続けなくちゃいけないと思って辞められずにいたんです。

― 辞めることができたのは何かきっかけが?

もも:辞められるきっかけを作ってくれたのは兄なんです。兄は東京に住んでいて、実家に戻った時に相談したんです。そしたら「そんなに辛いなら辞めた方がいい」って言ってくれて。家族4人でご飯を食べている時に、「仕事行けていないんでしょ?辛いなら辞めたら?」って言ってくれたんです。親に伝えるきっかけを作ってくれて。そこから早かったですね。次の日には「辞めます!」って会社に伝えました。
― お兄さんがきっかけに辞めることができたんですね。

もも:はい。親も最初は仕事を辞めることに反対していたんですが、父も「ももちゃんが心身ともに健康ならそれだけで幸せ」って言ってくれて。沖縄にいく空港まで親もついて来てくれました。沖縄は人生で一番楽しかった夏休みって感じでしたね。働いた後にみんなで海に行ったり。嫌な気持ちはすぐ解消できました。

◆白桃ももの夢を叶える秘訣

― それでは最後に夢を追いかけているモデルプレス読者へ、ももさんの「夢を叶える秘訣」を教えてください。

もも:自分が好きになる努力をすることですね。私は東京に来る前は今よりも10kg太っていて、そんなに自信はなかったんです。東京に来てから周りの人と比べて「自分に足りないところはどこだろう」と考えて取り入れていきました。ダイエットもして自分磨きをしていったら自信もついてきて「私、この店で一番可愛い!」って思えるようなりました(笑)。

それからお客様にも「オーラが違うね」って言われることも増えました。自信がつけば怖いものなしだなって感じます。

― 自信がつけば、夢も近づいてくる。

もも:そう思います。あとは周りの力を借りるのも大切だと思います。私は売れるためにボーイさんの話を聞くようにしました。売れているキャバ嬢さんに話を聞いても全部は言ってくれないので。

それよりも近い場所で売れているキャバ嬢さんを見ているボーイさんや本部のスタッフさんに話を聞いた方が、どんなことがあったのかをリアルに聞くことができる。そのおかげで、何気ない顔で売れているキャバ嬢さんほど、いろんな努力をしていることを知ることができました。

― ありがとうございました。
「自分が一番可愛い」と思えるまで努力を続けた白桃もも。苦しかった過去も、逃げた沖縄の海も、すべてが今の彼女へと導く礎になっていた。(modelpress編集部)

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