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15日午後1時40分ごろ、福岡県久留米市六ツ門町で「建物が倒壊している」と男性から119番があった。消防などによると、解体作業中の建物が倒壊し、下敷きになった男性作業員3人と、近くを歩いていて転倒した50代の男性の計4人が病院に搬送された。このうち作業員2人の死亡が確認され、残る2人は頭部を負傷するなどした。
県警久留米署などによると、倒壊したのは1969年に建てられた鉄骨2階建ての空き店舗(延べ350平方メートル)。解体作業は6人でしており、このうち20〜40代の男性3人が下敷きになった。救急搬送された3人のうち、亡くなったのは2階で作業中だったとみられる20代と40代の2人。30代の作業員は搬送時に意識があり、治療中という。一方、無事だった作業員3人は直前に大きな異音に気付いて現場から逃げ出していた。
現場は久留米市の中心部で、西鉄久留米駅から西に約700メートルの飲食店や住宅が建ち並ぶ地域。近くにいた男性は「グゴゴゴゴーというものすごい音を聞いて外に出ると、建物が大きく傾き、砂煙が上がっていた。作業員の方が建物に向かって『返事してくれ』と叫んでいた」と話した。近くの衣料品店の男性店長(51)は「バキバキ、ゴゴーという音が聞こえた。通勤で通る道なので怖い。飲食店が入っていたビルだと思う。解体工事が始まっていたが、防音シートなどに隙間(すきま)があり、気になっていた」と語った。【栗栖由喜、前田博之、谷由美子、平川昌範】
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