毒性含む外来種と判明=「バイカルハナウド」と特定できず―北大

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2025年07月15日 20:31  時事通信社

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時事通信社

北海道大の構内で確認された毒性成分を含む外来植物=6月24日、札幌市(北大提供)
 札幌市で毒性のある「ジャイアント・ホグウィード(和名・バイカルハナウド)」と疑われる植物が見つかったことについて、北海道大は15日、専門家による調査の結果、茎に同様成分を含む外来植物と判明したと発表した。ただ、国内に参考となる標本がないことから、特定はできないと結論付けた。

 バイカルハナウドから出る液には毒性があり、触って日光を浴びると皮膚炎などを引き起こす。外来種で、国内での生育は未確認だった。北大構内で6月に10株が見つかって以降、これまでに計39株の群生を確認。7月には札幌市白石区のサイクリングロード付近で40株が確認された。

 北大の分析で、市内2カ所で見つかった植物から、バイカルハナウドに含まれる「フラノクマリン類」が検出された。北大と市は、見つかった植物を全て刈り取った。北大大学院農学研究院の愛甲哲也教授は「今後数年は芽が出る可能性があり、(発見場所の)立ち入り禁止を継続していく」と語った。 
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