
細田守監督の最新作『果てしなきスカーレット』の新声優キャストが発表された。
「生きる」をテーマにした同作は、主人公の王女・スカーレットが父の復讐に失敗するも、「死者の国」で再び宿敵に復讐を果たそうとする物語。スカーレット役を芦田愛菜、スカーレットとともに旅をする現代の日本人看護師・聖役を岡田将生が演じる。11月21日に日本、12月12日にアメリカで公開。
新声優キャストは、スカーレットの父であり、自身の兄でもあった国王アムレットを殺して王の座を奪ったクローディアス役の役所広司。
4作品連続で細田作品に参加する役所について細田監督は「最初からクローディアスは、役所さんをイメージしてシナリオやデザインを作りました。これまでの役所さんの出演された作品での、人間の奥底に眠る悪や狂気などを的確に表現される迫力が圧倒的だったので、クローディアスは役所さん以外には考えられませんでした。プレスコ収録では、クローディアスを凄まじい迫力で表現されていて、この声の力に、画がついていけるのかな、と不安になるくらいでした。でも、役所さんのお芝居に、アニメーターのみんなが大きな刺激を受けてさらに高みを目指しました。声のお芝居とアニメーションのお芝居が一緒に高め合って、充実した悪の表現を作ることになったんです」とコメント。
また芦田は「役所さんの声の迫力にすごく圧倒されました。このクローディアスに、私は復讐をやり遂げなければいけないと、スカーレットの核となる部分を掻き立てていただきました」と明かした。
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キャスト陣について細田監督は「なんと贅沢なんでしょう。考えられる限り最高のキャストです。お芝居を通して皆さんから教えてもらえることが様々あり、『果てしなきスカーレット』を作る上で大変勉強になりました。この作品は本当に恵まれていると思います」と語った。
©2025 スタジオ地図
【役所広司のコメント】
今回も細田監督作品に呼んで頂き大変光栄です。
今回の録音はトップバッターで、まだ動いていないクローディアスの表情と監督の指示だけを頼りに録音しました。無音のスタジオで監督と二人で、まるで舞台公演のリハーサルをしているような現場は格別の経験でした。
まだ僕は、動いている登場人物達も芦田愛菜さんや他のキャストの皆さんの声も聞いていません。
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【齋藤優一郎(スタジオ地図)のコメント】
世界中で悲劇的な衝突を目の当たりにする中、誰もが明るい未来を想像できなくなっている。
愛を見つけること、共に手を取り合い生きることこそが、私たちの未来の肯定に繋がるー。
そう信じて、細田監督は、この映画を企画しました。
本作はプレスコという、絵がない状態から芝居をして頂くという収録から始まりました。
日本を代表する名優の皆さまにご参加いただき、監督と志を共有し、共に、登場人物たちの魂を磨き上げながら、この映画を更なる高みへと押し上げてくださったように思っております。
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