公道カート会社で放火未遂容疑、会社員逮捕　「エンジン音うるさく」

　観光客に人気の高い「公道カート」の管理会社の敷地内に火を放ったとして、警視庁捜査1課は16日、東京都練馬区田柄4の会社員、松岡優雅容疑者（28）を非現住建造物等放火未遂容疑で逮捕した。容疑を認め、「カートのエンジン音がうるさく、ストレスだった」と供述しているという。

　逮捕容疑は6月21日午前4時40分ごろ、江東区の公道カート管理会社の敷地内で産業廃棄物の入ったコンテナに火をつけて、公道カート3台や隣接する会社の倉庫を一部焼損させたとしている。火は約3時間後に消し止められた。「ライターで火をつけた」と供述しているという。

　警視庁によると、松岡容疑者はカートの管理会社に隣接するイベント用機材のリース会社に勤務。退勤後に敷地内に入り、火をつけている様子が防犯カメラに映っていた。管理会社には5月上旬、「明日以降、エンジンをかけないで。約束を破ったらカートを燃やす」と英語で書かれた文書がカート上に置かれていたといい、警視庁は関連を調べる。【菅健吾】