森七菜、長久允監督と初タッグ 映画『炎上』来春公開決定 ビジュアル&特報解禁

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2025年07月16日 20:10  クランクイン!

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映画『炎上』ティザーポスター
 森七菜が主演を務める長久允(ながひさまこと)監督最新作『炎上』が、来春公開されることが決定。特報映像、ティザービジュアルが解禁された。

【動画】新宿・歌舞伎町で彼女に何が起きたのか——『炎上』特報

 本作は、森七菜と監督・長久允の初タッグとなるオリジナル長編映画。脚本も手掛けた長久監督は、2017年に公開された短編映画『そうして私たちはプールに金魚を、』が第33回サンダンス映画祭ショートフィルム部門のグランプリを日本映画として初受賞。続いて、2019年に公開した長編映画デビュー作『WE ARE LITTLE ZOMBIES』も、第35回サンダンス映画祭で日本映画として初めて審査員特別賞のオリジナリティ賞に輝くなど、その作家性が海外からも高く評価されている。

 最新作『炎上』は、長久監督が映画化するために5年間温めていた企画であり、様々な人々に取材を重ねながら物語を作り上げた。長久監督は「新宿歌舞伎町のニュースを見て、現場を取材し、彼女/彼らの物語を書くべきだと思ったことがきっかけです」と制作動機を明かす。リアルさを追求すべく、映画の舞台である新宿・歌舞伎町でのロケも実際に敢行し、街のありのまま姿を物語に落としこんだ。

 そして観客へ向けて「シリアスな物語ではあります。でもあの広場のように騒がしく、キラキラとした映画にもなっています。森さんをはじめ俳優陣の演技、カメラ・照明・美術・衣装・ヘアメイク・音楽・サウンド・編集の全てが素晴らしく絡み合っています。どうか映画館で見ていただけたら嬉しいです」とメッセージを寄せている。

 主演には、近年映画『国宝』、『フロントライン』などの話題作に出演し、その存在感と演技力の高さで観る者を魅了する俳優・森七菜。本作で森が演じるのは、両親に厳しく育てられ、自身の感情を表現することが苦手な主人公・小林樹里恵(通称・じゅじゅ)。家族との関係に耐え切れず、家を飛び出した彼女が、SNSを頼りに辿り着いた先は新宿・歌舞伎町。初めて知る新たな世界で、様々な人との出会いを経て、自分の意思を持つことができるようになった彼女にとって、そこは唯一の安心できる居場所となったはずだったが…。

 森について、長久監督は「ピュアな役をたくさんやられている印象があったが、森さんの内側にはもっとドロドロとしたマグマのような真っ赤なエネルギーを抱えているのではないか、と勝手に想像していました。そんな森さんは本作の主人公・じゅじゅにぴったりだと感じオファーをしました」とコメント。

 森は「自分自身がどこにいるのか分からなくなる撮影期間でしたが、彼女たちの強さを守るために進んだ1ヵ月半でした」と振り返り、「見てくれた方がこの物語をどんな風に捉えることになるのか想像がつきません。だけど私たちから何も奪えないことを、地獄には知って欲しい」と力強く語っている。

 特報映像には、森演じる樹里恵が、不穏な音楽と共におぼつかない足取りで街中を歩く後ろ姿が映し出されている。

 ティザービジュアルは、森の憂いを帯びたような表情を大きく捉えたもの。下には「ふざけてないと死んじゃうし」という意味深な言葉が添えられている。

 映画『炎上』は、2026年春公開。

※コメント全文は以下の通り。

<コメント全文>

■森七菜(小林樹里恵役)

歌舞伎町炎上。この物語は彼女たちだけのもので、自由も地獄も私も、全部誰にも渡さない。あっちもこっちも地獄だけど、全部きらきらのアスファルトの上にひっくり返してその中から宝石を探す時間。自分自身がどこにいるのか分からなくなる撮影期間でしたが、彼女たちの強さを守るために進んだ1ヵ月半でした。見てくれた方がこの物語をどんな風に捉えることになるのか想像がつきません。だけど私たちから何も奪えないことを、地獄には知って欲しい。

■長久允(監督・脚本)

――映画『炎上』を制作しようと思ったきっかけについて

新宿歌舞伎町のニュースを見て、現場を取材し、彼女/彼らの物語を書くべきだと思ったことがきっかけです。本作を作る中で取材をして出会った、さまざまなバックグラウンドを抱えている彼女/彼らとの対話から、その背景と反比例するような軽妙さで時を過ごしている姿に、その生き方に「強さ」を感じるとともに、またその社会的背景にも憤りました。その後、面白おかしくこの場所を描くコンテンツをいくつも見かけ、そこに違和感を感じ、改めて、この作品を作る覚悟を決めました。

――観客へのメッセージ

シリアスな物語ではあります。でもあの広場のように騒がしく、キラキラとした映画にもなっています。森さんをはじめ俳優陣の演技、カメラ・照明・美術・衣装・ヘアメイク・音楽・サウンド・編集の全てが素晴らしく絡み合っています。どうか映画館で見ていただけたら嬉しいです。
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