阿部恵斗、もてぎでASB1000初優勝。ポイントリーダーに浮上! ワイルドカード勢も活躍/アジアロード第3戦日本

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2025年07月16日 22:10  AUTOSPORT web

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ASB1000:阿部恵斗(SDG HARC-PRO. HONDA PHILIPPINES)/2025FIMアジアロード第3戦日本ラウンド
 アジアロードレース選手権シリーズ(ARRC)第3戦が7月11日〜13日に栃木県・モビリティリゾートもてぎで行われ、阿部恵斗(SDG HARC-PRO. HONDA PHILIPPINES)がレース1でASB1000クラス初優勝を飾るなど活躍し、暫定ポイントリーダーに浮上した。

 ARRCのASB1000クラスは、全日本ロードST1000とレギュレーションが近いこともあり、8月の全日本ロード第4戦もてぎを見据えて、伊藤元治(MOTO BUM HONDA)、井手翔太(UMA RACING MMR AKENO SPEED GREEN CYCLE)、岩戸亮介(Kawasaki Plaza Racing Team)、村瀬健琉(Team TITAN-TKR SUZUKI)、西村硝(JAPAN POST Honda RACING)、和田留佳(Team TATARA aprilia)、芳賀瑛大(Team TATARA aprilia)、豊島怜(DOG FIGHT RACING)と8名ものライダーがワイルドカードでエントリーした。

 初日からセッションをリードしたのは、唯一ドゥカティ パニガーレV4 Rをライディングするハフィス・シャーリン(JDT RACING TEAM)。予選でも1分49秒661というタイムでポールポジションを獲得。2番手に阿部、3番手に西村と続きフロントロウに2名日本人ライダーが並んだ。

 土曜日に行われたレース1は、スタート直後の2コーナーでポールポジションスタートのシャーリンとナカリン・アティラットブワパット(HONDA RACING THAILAND)が接触。シャーリンはマシンを起こして転倒は回避したがコースアウト。すぐにレースに復帰したが、8周目に転倒リタイアに終わっている。

 レースはナカリンがリードし、阿部がピタリとマーク。4周目にトップを奪うと後続を寄せ付けず、そのままゴール。うれしいASB1000初優勝を達成した。レース2でも阿部はレースをリードするが、調子を取り戻したシャーリンに最終ラップに入るホームストレートでかわされる。阿部は2コーナーで抜き返すものの、圧倒的な加速を見せるドゥカティを駆るシャーリンは、3コーナーまでに前に出ると、そのまま阿部を抑え切りチェッカー。阿部は悔しい2位となったが、ASB1000クラスの暫定ポイントリーダーに浮上した。

「レース2も内容は悪くなかったのですが、目標はダブルウインでしたしレース1を勝っているいるので悔しいですね。ランキング的にはトップに立てましたし、前半戦を終えトップで折り返すことができたのは、ルーキーシーズンとしては上出来だと思います。これもチームの皆さんのおかげです。この後は、鈴鹿8耐に集中して、シーズン後半戦のスタートとなるマンダリカに備えたいです」と阿部。

 ワイルドカード勢では、西村がレース1で4位、レース2で3位となり表彰台に上がる活躍を見せた。

「全日本初戦となったSUGOは不本意なレースとなっていたので、ホンダCBR1000RR-Rを理解するためにも、実戦テストとして参戦させてもらいました。予選では、去年ARRCに参戦していたこともあり、予選タイヤの使い方を理解していたので一発タイムを出すことができ、フロントロウに並べましたが、アベレージが上がらず苦労しました。そのなかで、チームと一緒に築き上げたものが形になり、レース2は表彰台に上がることができました。まだまだ課題はありますが、改善して8月の全日本もてぎで勝てるようにしたいですね」と西村。

 SS600クラスには、南本宗一郎(HONG LEONG YAMAHA RACING)と小田喜阿門(SDG HARC-PRO. HONDA PHILIPPINES)がスポット参戦。南本はレース1はリタイアしたが、レース2で7位、小田喜はレース1を9位、レース2を8位でゴールしている。

 AP250クラスにも井吉亜衣稀(MOTUL KAWASAKI SNIPER MANUAL TECH)、高平理智(TY Antares Racing Team)のレギュラーに加え、荻原羚大(SANWA RACING TEAM)、大久保光(SANWA RACING TEAM)、横江竜司(TEAM TECH2 & YSS)、竹本倫太郎(UMA RACING MMR AKENO SPEED GREEN CYCLE)がワイルドカード参戦。富樫虎太郎(SDG HARC-PRO. HONDA PHILIPPINES)が代役参戦した。レース1では、荻原が最後までトップ争いを繰り広げ、最終コーナーでトップに立ったものの、ゴールラインまでに抜かれてしまい0秒010差の2位と悔しい結果となったが表彰台に上がっている。

 インドのTVS RR310で行われているTVSクラスでは、尾野弘樹が両レースとも圧勝でダブルウインを飾っている。スポット参戦した松島璃空はレース1を7位、レース2を6位、飯高新悟はレース1を8位、レース2を7位で終えている。

[オートスポーツweb 2025年07月16日]

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