
夏の登山では、強い日差しによる紫外線対策が欠かせません。標高が上がるほど紫外線量も増えるうえ、風があると肌の感覚が鈍くなり、気づかないうちに日焼けしてしまうことも。
そこで今回は、登山好きが実際に取り入れている夏の日焼け対策と、おすすめアイテムをご紹介。次の山旅からぜひ取り入れてみてください。
●襟付きやフード付きのウェア・アームカバーなどを着用する
直射日光を防ぐには、まず「肌を出さない」ことが基本。夏でも長袖シャツを選ぶ登山者は多く、特に襟付きやフード付きのタイプは、首まわりや耳を紫外線からしっかり守ってくれるのでおすすめです。
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フードは日差しを直接受けやすい稜線歩きで重宝しますし、襟付きなら日差しを遮りつつ風通しもよく、快適に過ごせます。
超薄手のメリノウールや、通気性の高い化学繊維素材を選べば、熱を効果的に逃してくれるため、暑さも気になりません。
また、日焼け対策には“重ね技”が効果的。半袖シャツを着る場合は、アームカバーをプラスして腕全体をカバーしましょう。
さらに、キャップに取り付けられるネックシェードがあれば、焼けやすい首の後ろもしっかり守れます。取り外し可能なタイプなら、その日のコンディションに合わせて調整できるのも便利です。
●「休憩=日焼け止めを塗り直す時間」を意識
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登山中は汗をかいたり、ザックのショルダーが擦れたりすることで、日焼け止めが少しずつ落ちてしまいます。
だからこそ、休憩のたびに「今が塗り直しのタイミングかも」と意識することが大切。こまめに塗り直す癖をつけることで、しっかり紫外線対策ができます。
手を汚さずに使えるスティックタイプやスプレータイプ、パウダータイプの日焼け止めがあると、登山中でも手軽に塗り直せて便利です。
●サングラスを着用する
紫外線対策というと「肌」に意識が向きがちですが、実は「目」も日焼けします。特に森林限界を超えるような高所では、地面や雪渓からの照り返しによって紫外線の影響を受けやすく、目にダメージが蓄積することもあります。
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そんな環境下では、サングラスが視界を快適に保つだけでなく、目を紫外線から守る重要なギアになります。風に強いスポーツタイプを選べば、ズレにくく安定した装着感で歩行中も快適。さらに偏光レンズタイプを選ぶことで、日差しによるまぶしさを軽減できるのでおすすめです。
●軽量な登山用日傘をさす
登山用の超軽量傘は、木陰のない稜線や風の弱い登山道で大活躍。直射日光をダイレクトに遮ってくれるため、体力の消耗を抑えるのにも効果的です。
特に森林限界を越えるような山では、まったく日陰がないことも珍しくありません。そんなとき、携帯できる“自分専用の日陰”があるだけで、体力の温存に役立ちます。
●夏登山の日焼け対策におすすめのグッズ
ゴールドウィン「アームカバー」
通気性が高く、ムレにくいアームカバー。UPF15-30、紫外線カット率85%以上のUVケア機能が備わっています。
ザ・ノース・フェイス「サンシールドハット」
広めのツバに加え、首の後ろにシェードがついたハット。シェード部分は取り外し可能です。
エバニュー「トレイル シェード」
約136gと軽量な晴雨兼用傘。遮熱性に優れた素材を使用しているうえに耐久性もあり、多少風があっても安心です。